47都道府県の全てに店舗があり、テレビやYouTubeではCMを放映。今やブックオフを知らない、という人はあまりいないかもしれません。しかし「ブックオフがどんな会社なのか」を知っている人は、少ないのではないでしょうか。2020年、ブックオフは創業30周年を迎えました。今回は、社内の周年イベントをちょっぴりご紹介。そこから垣間見える、ブックオフの社風とは?

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創業30周年! 社内でオンラインイベント開催していました

こんにちは、ブックオフでコンテンツを制作している普通の社員、伊藤です。

ブックオフは2020年にめでたく創業30周年を迎えました。

相模原市中央区に1号店が誕生して以来、店舗の数は増え続け、今では全国に約800店を数えるまでに成長。みなさんの街にもきっと、ブックオフがあることでしょう。

ブックオフ1号店の外観。
1号店の千代田店(現在は閉店)。ブックオフの歴史は、ここから始まりました。

こんなにたくさん店舗があるにもかかわらず、ブックオフがどんな会社かということは意外と知られていないですよね。

突然ですが、社内では昨年から30周年記念イベント「サンマルプロジェクト」が行われていまして、つい先日に閉幕しました(えっ?)。

「いや、そもそもブックオフ30周年だったの?」という声が聞こえてきそうですが、まあ聞いてください。

閉幕にあたり「サンマルクロージングイベント~語り部(かたりべ) 全員集合~」と題したイベントが全社員に向けて配信されたのですが、ギュギュッと中身の濃い内容でしてね。ブックオフの企業風土を知っていただくのにピッタリ! メインコンテンツの一部をご紹介しつつ、ブックオフがどんな会社なのかを知っていただきたいと思います。

ブックオフの社風が丸わかり! 社員のぶっちゃけ座談会

「サンマルクロージングイベント~語り部全員集合~」が開催されたのは、2021年6月。全社員に向けてこれほど大きなオンラインイベントを行うのは、創業以来初めてとのことでした。

ところで語り部、とは誰のことでしょうか。正解は 、全社員 です。

30年続くブックオフを創り上げてきたのは偉い人、もとい先人たちですが、未来を創るのは「今」働いている人たち。「後輩たちにブックオフの歩みを伝えてほしい」という想いも込めて、社歴を問わず全社員が主役=語り部全員集合、としたそうです。人の成長なくして会社の成長はありえないということなんですね。

ちなみに「語り部」は、創業者・坂本孝さんのもと毎月発行していた社内向け冊子の名前です。そして30周年を記念して制作したブックオフ社史の名前でもあります。

オンラインイベントの画面。
1,000人以上 の社員が視聴するオンラインイベント、いよいよスタートです!

メインコンテンツは、ベテラン社員7名が語り合う「スペシャル公開座談会」。登壇者がフリップで回答する形式です。はてさて、どんな話が飛び出すのでしょうか?

設問1.「ブックオフのDNA・らしさ」を一言で表すと?

ハイきました、ブックオフらしさ! ブックオフに長く勤務されてきた方々の回答は……。

座談会の登壇者たちがフリップで回答している様子。
「人」に関する回答が多い!
※座席間はパーテーションで区切られています。
笑顔を見せる井上徹さん。
ブックオフコーポレーション株式会社執行役員 兼 R室長井上徹さん。マレーシア版ブックオフ「Jalan Jalan Japan」の生みの親です。

井上さんは「『汗』を大切にする文化」と回答。マレーシアでは現地法人の社長でありながら店舗で汗して働き、ネイティブのスタッフから大変驚かれたそうですよ。

はにかみながら回答する戸部尊之さん。
東京支社のエリアマネージャーである戸部尊之さんは、創業期を知るメンバーの1人。

戸部さんも「ひたいに汗して働く」と回答されていました。日本でも海外でも、肩書があってもなくても、誰もが同じように汗をかいて働く姿勢がブックオフの原点なんですね。ふむふむ、なるほど~。

一方でブックオフには個性豊かな人が多い、と示したのが保坂さんと佐藤さん。

にこやかに対応する保坂良輔さん。
ブックオフコーポレーション株式会社執行役員 兼 仙台支社長の保坂良輔さんも、創業期を支えた1人です。

「非常識」と回答した保坂さんの意図は、普通とは違う形で自分たちの文化を創ってきたのが、ブックオフの始まりだったという考えにありました。周りと同じことをしてるだけでは、会社は成長できないんですね。

爆笑する佐藤圭一郎さん。
東京支社統括 エリアマネージャー(※)の佐藤圭一郎さん。フリップの文字が達筆でした。

※複数のエリアをマネジメントする 役職。

佐藤さんの回答は「クセ強め」個性的で自己主張が強いメンバーが多いのに、ここぞというときは足並みがそろうので、クセ強めだけどすごい! と感じていたと言います。

非常識でクセ強めな人ばかりなのに、なぜ足並みがそろうのでしょうか……?

答えは、次の設問にありました!

非常識でもクセ強めでも団結! ヒミツは人財育成にあり

設問2.ブックオフグループにとって「人財育成」とは?

ブックオフでは、人を財産捉え「人財」と呼んでいます。個性的な人たちが呼吸を合わせて働けるのは呼吸の合わせ方を知っているからじゃないでしょうか? 人の育て方に秘密がありそうです。さあ、登壇者の回答はいかに。

設問にそれぞれの回答をする登壇者のみなさん。
人財に関しては、並々ならぬ想いアリ! 座談会、盛り上がってまいりました。
笑顔がまぶしい志村効さん。
東京支社統括 エリアマネージャーの志村効(すすむ)さん。常に笑いをとって場を和ませていました !

志村さんの回答は「共振」。アルバイトの方はいきなり「会社のために働こう」と思ってはくれません。同じ熱量で働いてもらうためには、まず自分たちができることをする必要があると言います。一緒に商品を補充をしたり、時には「大丈夫?」と声を掛けたり。丁寧なコミュニケーションを積み重ねているんですね。

緊張しながらも笑顔をのぞかせる鈴木綾さん。
BOOKOFF SUPER BAZZAR 5号札幌宮の沢店の店長・鈴木綾さん。緊張されたそうで、はにかみながらお話されていました。

「両者にとっての成長」と答えた鈴木さんも、志村さんと同じく相互関係に言及。「育成しているようで、私が育てられているなと感じることが多いですね」と話していたのが印象的でした。価値観が異なる人たちを育てて一緒に働くためには、相手の立場を想像することが不可欠だと言います。

志村さん、鈴木さんの回答は「現場で一緒に汗をかく」にも通じるものがある気がしました。

相手の意見に耳を傾けず「いいから言う通りにしてください!」と主観的な指示を出す上司がいたら、士気が下がってしまいますよね……。まずは同じ目線に立ち、トップダウンではなくキャッチボールを意識する。人を育むための最初の一歩なのかもしれません。

画面に向かってほほ笑む小金井真吾さん。
ブックオフグループホールディングス株式会社 執行役員の小金井真吾さん。創業期からたくさんの人を育ててきました。

ブックオフグループにとっての人財育成を「打席に立たせてフルスイング」と回答した小金井さん。「打率(成功)ではなく、挑戦する機会そのものを大切にする文化がある」と話していました。これは初代社長の坂本孝さん、二代目社長の橋本真由美さんから受け継いだ精神。信じて任せることも、人の成長につながるんですね。

支える側にも覚悟がないと「失敗してもいいからやってみて!」とは、言えないもの。 後ろでドンと構えるリーダーの覚悟の上に、今のブックオフがあるのかもしれません。熱いな!

ブックオフを創るのは「人財育成」と「挑戦」!

登壇した方々が口をそろえていたのは「人財育成」と「挑戦」の文化を後輩たちにつなげていきたい、ということ。では視聴していた次世代の若者たちは、このイベントをどう受け取ったのでしょう。ブックオフのDNAとも言えるこれらの文化は、ちゃんと根付いているのでしょうか……? 若手社員のお2人に、電話で聞いちゃいました。

笑顔で接客している生出嘉希さん。
BOOKOFF SUPER BAZAAR ビビット南船橋店のスポーツ主任・生出(おいずる)嘉希さん。

――座談会はどうでしたか?

「私もかつては誰かの次世代だったけど、今は私が次の世代につないでいく立場」という鈴木綾さんの話が、特に印象に残りました。先輩方に成長させてもらった分、今度は僕がメンバーの成長に関わっていきたいと思っていたので、やりたいことにリンクしていたんです。

――生出さんは、先輩社員にどう育てられたのでしょうか。

アルバイト時代に育成担当だった山田伸彦さん(現在:札幌屯田店 店長)が人に熱くて、とにかくかっこよかったんです。本気なんですよ、仕事に対しても僕に対しても。叱られたこともありますし、マニュアルやトレーニングについて丁寧に話をしてくれたりもしました。僕も山田さんみたいになりたいと思ったことがきっかけで、社員を目指したんです。

――いい話ですね……。生出さんの次の「挑戦」はなんですか?

BSB(※)の店長になることです。BSBなら多くの人と同じものを見て、密に関わることができると思いました。理想は、野村亮太さん(現在:BOOKOFF SUPER BAZAAR イトーヨーカドー流山店 店長)のスタンス。僕も相手に合わせて接し方や伝え方を変えて、1人ひとりに寄り添っていきたいです。

※BSB……BOOKOFF SUPER BAZAARの略。取り扱う商品の種類・数が多い大型店。

画面に向かってほほ笑んでいる新西未於さん 。
BSB54号広島八木店でアパレルを担当する新西未於さん 。

――座談会を視聴して、どう思いました?

改めて「人を大事にしている会社だな」と強く感じました。私も自分の経験を生かして、人を育てていけるようになりたいです。

――人を大事にする会社、ですか。

それは常に感じています。アルバイトしていたときはスタッフから「怖い」と言われることが多くて……。でも先輩社員から「人は褒められて成長するんだよ」と教えてもらったので、怒らず褒めることをずっと意識しています。今では「優しい」と言われることが増えたんですよ。

――うれしい変化ですね! サンマルプロジェクトを経て、ご自身の中で何か変わりましたか?

先輩社員の方々と会話する機会に恵まれたんですが、社歴の短い私を受け入れて、すごく尊重してくださったんです。(良い意味で)普通じゃないと感じました。今後も電話やメールも活用しながら、いろんな方々と接点を持ちたいです! 私はアパレルを担当しているので、他店の担当者にどんな施策をしているか聞いてみたいんです。

おお、人に熱い社風、という話はまことであったか……。お2人とも人の育て方を学んで次の世代へ還元していましたし、未来を切り開いていこうという意志を持っていました。「人財育成」と「挑戦」の文化、しっかり伝わっていましたね。よかったよかった。

バトンをつないで、舟は未来へ

「サンマルクロージングイベント~語り部全員集合~」を通じて、ブックオフがどういう会社なのか、感じていただけましたか?

私たちはみんな違う人間で、一人ひとり手にしたオールの形や長さは違うもの。それでも呼吸を合わせて舟を漕ぎ、30年の荒波を越えてきました。どうしてそれが可能だったのか?

人から人へ、丁寧に舟の漕ぎ方を伝えてきたから。そしてあるときはリーダーが率先して漕ぎ、またあるときはその姿を見た人たちが後に続かんと挑んできたから。ブックオフとそこに働く人たちは、一緒に成長してきました。

30周年を迎えた私たちは、気持ちを新たに、また舟を漕ぎ出します。

会場に置いてあった、よむよむ君人形。
良い航海になりますように! よむよむ君、これからもよろしくね。

※勤務地・役職は2021年7月現在のものです。

TEXT:伊藤奈緒子
PHOTO:伊藤奈緒子、ほか提供

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