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さらば青春の光・森田が五反田のブックオフに来る理由

古着が充実しているブックオフがある、ということをご存知ですか? 

中でもBOOKOFF PLUS 西五反田店は、メンズファッションに特に力を入れた店なんです。ちなみにBOOKOFF PLUSとは、レディースファッションやブランド品などを加えたアイテムを展開している屋号のこと。
果たしてその品揃えは、古着好きの方にはどんなふうに映るのでしょうか。今回は芸能界きっての古着好きとして知られ、五反田にも縁の深いこの方に登場いただきました!

さらば青春の光の森田哲矢
あ、どうも、さらば青春の光の森田哲矢です

さらば青春の光・森田哲矢
2008年結成のお笑いコンビ「さらば青春の光」のメンバー。相方は東ブクロ。「キングオブコント」決勝に過去最多の6度進出しており、2012年には準優勝も果たすコント実力派。2013年に個人事務所「ザ・森東」を設立、五反田にオフィスを構える(五反田商店街振興組合PR大使)。

長年のアメカジ/古着好きで知られる森田さん。様々な雑誌/メディアで古着への愛を語る姿を見る機会も多い他、自身のYouTubeチャンネルのひとつ『五反田ガレージ』では全国各区地の古着屋を巡る買い物企画『古着DIY』シリーズが人気です。

この企画が縁となり、古着ファンから人気を博したドラマの特別編『大阪古着日和 THE MOVIE』で、主演も務めています(2023年4月21日公開予定)。

今回はBOOKOFF PLUS 西五反田店でアメカジ愛についてのお話を伺いながら、

「アメカジ初心者でも楽しめるコーディネート」
「森田さんのアメカジ愛全開コーディネート」

2つのテーマでアイテムを選んでいただきます!
さて、アメカジ古着好きの森田さんにブックオフの品揃えはどのように映るでしょうか……。

モテたい中高生が選んだハマダースタイル

商品を手にする森田さん

店舗に入って早々に手に取ったのは赤いスウィングトップ(※1)と五輪エンブレムの入ったスウェット。

商品を体にあてがう森田さん
「これ多分、アトランタ五輪?のアメリカ代表のチームスウェットなんですけど、初めて見ました……。かわいいけど僕が着るにはちょっと小さいすね」
赤いスウィングトップを試着する森田さん
「このスウィングトップもノーブランドっぽいけどかわいいな……サイズ感もいいっすね。買います」

※1「スウィングトップ」
ゴルフ用のジャケットとして開発された、ショート丈のブルゾン。ゴルフシーンでの着用を想定し、肩の可動域が広いラグランスリーブが採用されており、丈がバタつかないように短丈であるのが特長。

リバースウィーブを試着する森田さん
リバースウィーブ(※2)のパーカーを羽織って鏡を見る森田さん。「同じの持ってますけど、なんぼあってもいいっすからね。フードの立ち具合が好みっす」

中でもリバースウィーブは、何着も集めるほどのお気に入り。「冬場はリバースしか着ないぐらいです。30着ぐらい持ってると思いますよ」。チャンピオンはミシン目が入っていないフードのシルエットが特に好きなポイントで、さらば青春の光のグッズもいつか同じタイプのものにしたいと思っているのだとか。

※2「リバースウィーブ(REVERSE WEAVE®)」
1934年に誕生したチャンピオン社独自の衣類製法。本来であれば縦に使用される生地を横に使用することによって、生地の縦縮みを抑える効果がある。

そんな森田さんがアメカジや古着の魅力に気づいたのは、学生の頃でした。

私服で語る森田さん

女の子にモテたい、という気持ちだったんでしょうね。僕は古着ブームのときに思春期を迎えた世代で、当時は『Boon』とか『カジカジ』とか影響力の強い雑誌がたくさんあって、ずっと読んでたんです。その辺りでハマダー(※3)という言葉をまず知って、その後にTVで浜田さんの服を見た。感覚的に『すごいのを着てるぞ』って思いました。当時はPUFFYや奥田民生さんも含めてジーパンがブームだったし、広末涼子さんがNORTHWAVE(ノースウェーブ)のスニーカーを履いて『Boon』の表紙に登場したのも衝撃的でした」

※3「ハマダー」
90年代に流行した、ダウンタウン・浜田雅功さんのファッションを真似していた人々。(類)アムラー、シノラー

パタゴニアのパイルカーディガンを試着する森田さん
パタゴニアのパイルカーディガン(復刻)

「15~16の時にお年玉を貯めてリーバイスの赤耳(※4)を買いに行ったんすけど、サイズ合うのがなくて。諦めて帰ろうと思ったらカツアゲにあって、3万円とられました。あとは古着屋の店員さんと仲良くなりたくて、勧められたもの全部買うようにしてたんですけど、今思うとあれはただのカモだったなって。何がオシャレかも分からないような状態で、とにかく”頑張ってた”記憶があります

※4「赤耳」
ヴィンテージリーバイスであることを示すディテールの一つ。デニムの外側にある縫い目部分にある、赤いステッチのこと。

スウェットを試着する森田さん
スウェットを試着して鏡を見る森田さん
「いい色味っすね……。ジャストサイズ過ぎるかなって感じもしますが、アウターの下に着るならちょうどいいかもです」

全ての古着が一点モノ

ボトムスを物色する森田さん

トップスを選んだ後は、ジーンズを筆頭にしたパンツコーナーへ。ここでも様々な掘り出しものを見つけながら、コーディネートを選んでいきます。

デニムのタグを見る森田さん

うわっ! バレンシア工場のリーバイス501(※5)あるやん……しかもXX(※6)。え、22,000円!? やすっ。買います。というか全体的にめちゃくちゃ安い」

※5「バレンシア工場のリーバイス」
96年〜03年までのわずかな期間のみ稼動し、精度の高い復刻品を数多く生産したことで有名。伝説の工場とも呼ばれ、工場閉鎖後は希少性が高まり、価格が高騰している。ボタン裏に「555」と刻印されているものがバレンシア工場で作られたものだと”言われている”。

※6「XX」
リーバイスのデニム製品の中でも、インディゴ染料だけで染め上げた最高ランクの生地「エクストラ エクシード」の略。

デニムを物色する森田さん
「レプリカジーンズ(※7)、好きなんすよね……」

※7「レプリカジーンズ」
リーバイスなどのヴィンテージジーンズを再現して作られたジーンズ。製法や生地の種類まで当時モノと同じになるようにこだわって作られたものが多く、現在多くあるようなストレッチ素材などは使われていない。履き心地といった面では現在のものに劣るが、経年変化による色落ちなど、デニムを”育てる”感覚を楽しむことができるのが魅力。

「古着は一点ものの唯一無二感が好きっすね。サイズが見つけにくいからこそ、ベストサイズのものを見つけたらつい買いたくなっちゃうんすよ。なんというか男心くすぐる、男臭いものだと思いますね。それに『この服は昔、アメリカの炭鉱夫たちが着ていたものだ』とか、一点一点に自分の手に渡るまでの色んな歴史があって、その歴史を着てる感じがするのも好きなところです」

カモパンツをあてがう森田さん
「このダックハンターカモ(※8)もかわいいすわ……サイズ感が惜しい。一点モノですからね、出会いです、マジで」

※8「ダックハンターカモ」
1940年にUS ARMY(アメリカ陸軍)でデザインされたカモフラージュ柄。

森田さんがアメカジを着るときのこだわりはありますか?

「僕は割とチャラい方で、ひとつの着方にこだわったり、ひとつのアイテムを極めていったりするタイプではないんです。むしろその時のトレンドに合わせて、着方を変えるタイプですね。最近も、今のトレンドに合わせて大きめのシルエットのものを着るようにしています」

私服で可たる森田さん
「学校の勉強は嫌いだったですけど、古着に関する知識はいくらでも入ってきました。クラスに詳しい奴がいたんで、そいつにずっと教わってました。いい思い出っすね」

定番はなくならない

続いてスニーカーコーナーでは掘り出し物を発見。ダブルワークスのスニーカーです。「へええ、ダブルワークス……? 一回も聞いたことない。でも昔っぽくていいな。色味もめっちゃいい。え、てか安! 1,000円しないじゃないですか。買います」

ダブルワークスのスニーカーを見る森田さん
ノーブランドコーナーに並んでいた掘り出し物スニーカー。オールドスクールな佇まいが森田さんに刺さる

その後、コンバースの定番アイテムのひとつジャックパーセルも発見。コーディネートに採用することにしました。

「スニーカーはナイキから入ったんですけど、僕が中3とか高1くらいのときはエアマックスを筆頭にしたエア系のハイテクスニーカーの全盛期でした。でも僕はそういうものにあまり興味が湧かず、ローテクスニーカーばかり履いていましたね。基本的に、定番が好きなんですよ。ディッキーズのパンツとか、チャンピオンのパーカー。定番っていいものだから残り続けていると思うし、ずっと使えるし、いつ見返してみてもいい

コンバースのオールスターとリバースウィーブ
上段に並ぶのがコンバースのオールスターシリーズ。これも一つの定番である

最後はバンドTシャツコーナーへ。ここではロックバンド、デフ・レパードのTシャツを選択。

バンドTシャツを見る森田さん
「デフ・レパード? 聴いたことはないですね。ポール・ウェラーもビースティ・ボーイズもレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンも、ほとんど知らないっす」

このあとも慣れた手つきで古着売り場をディグり尽くし、森田さんによる2種類のコーディネートが完成しました!

ついに完成、ブックオフで作ったアメカジコーデ

■アメカジ初心者でも楽しめるコーディネート

五反田の町でスタイリング撮影する森田さん①
五反田の町でスタイリング撮影する森田さん②
商品の物撮り
チャンピオンのパーカー(左上)、デフ・レパードのバンドTシャツ(右上)、ディッキーズのパンツ(左下)、コンバースのジャックパーセル(右下)。どれもアメカジの定番ブランド、定番アイテムだ。

森田 初心者の方向けに『定番』を詰め込んでみました。ディッキーズのパンツやジャックパーセル、デフ・レパードのバンドTシャツ、チャンピオンのパーカー。デフ・レパードの音楽はまだ聴いたことがないです(笑)。スニーカーは、靴紐をギュンギュンに締めて、デカ履きしています。そうすると、スニーカーの先がクッと上に上がってカッコイイんですよ

靴ひもを強く結ぶ
「ギュンギュンすよ」そう言いながら何度も結びなおしていた

■森田さんのアメカジ愛全開コーディネート

五反田の町でスタイリング撮影する森田さん③
五反田の町でスタイリング撮影する森田さん④
商品の物撮り
ノーブランドのスウィングトップ(左上)、チャンピオンのトレーナー(右上)、リバース501XX(左下)、ダブルワークスのスニーカー(右下)。ジーンズで王道を抑えつつ、アウターとシューズに個性が光る

森田 好きなものを買った結果、たとえば友人に『それ持ってるやん!』と言われるのも古着の醍醐味だと思うんで、自分の普段のコーディネートに限りなく近いものを選んでみました。人には一緒だと言われても、自分にとってはそれぞれ全然違う。それって古着の永遠のテーマでもあるのかな、と思います。

ダブルワークスの寄りカット
長年アメカジ古着を追いかける森田さんでも初見のダブルワークスのスニーカー。ヤレた雰囲気が格好いい

森田さんから見たブックオフの棚は

「西五反田店の古着コーナーって意外に種類が多くて、結構色んな好みに対応してるんだなって。アメカジ好きも色々見られるし、そうじゃない趣味の人も色々見れるというか。実際に今日店内を回ってみても、色んな掘り出しもんがありました」

古着売り場の入り口
売り場の入り口にはナイキスニーカーが並ぶ
古着売り場①
ブランドごと、ジャンルごとの分類が探しやすい店内
古着売り場②
所狭しとアイテムが並ぶ店内

アメカジ/古着愛を語りながら、コーディネートを完成させてくれた森田さん。森田さんとアメカジとの、特に印象に残っている思い出はどんなものですか?

私服で語る森田さん

「やっぱり、経済的に余裕が出てきて、昔は買えなかったものや、当時僕が見ていた人たちが着ていたものを買えたときは『大人になったんだな』という気持ちになります。あとは、所ジョージさんに服を送っていただいたことも念願の出来事でした。そもそも僕がやっているYouTubeチャンネル『五反田ガレージ』も、所さんの『世田谷ベース』をリスペクトしているものだったりします」

私服で語る森田さん

「でも、一時期着るのを辞めた時期もあったんですよ。お金がなかったから。でも、そのときもアメカジを着たいとは思っていました。また着はじめたのは東京に来てからですね。昔ずっと欲しくて買えなかったものを買って、それを着ることで、ずっと少年のメンタルでいられる。そういう意味では、僕にとってアメカジは青春の続きみたいなものですね。古着は残るもので、一度着なくなってもまたいつか引っ張り出せます。ハイブランドももちろんいいものですけど、僕の場合は『そっちのほうがええやん』と思ったりします。あ、SDGs的にも(笑)」

実はアメカジ/古着も充実しているBOOKOFF PLUS 西五反田店。
気になる方はぜひ、あなただけの掘り出し物を探しに来てください。
ちなみに、森田さんは普通に4万円分くらい服を買って帰りました。

横断歩道越しに手を振る森田さん
「ありがとうございました!!!」

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プレゼントするアイテム

赤いスウィングトップ
森田さんが選んでくれた赤いスウィングトップ。サイズ:L、身丈:60cm、身幅:58cm、袖丈:60cm
着用イメージ
着用イメージ。モデル:森田哲矢(163cm)

TEXT:杉山仁
PHOTO:藤本薫

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