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吉本収一郎さん

吉本収一郎さん
2006年11月ブックオフコーポレーション株式会社入社。10店舗以上で店長を経験し、BOOKOFF SUPER BAZAAR イトーヨーカドー流山店でキッズ主任を務める(2020年8月現在)。元声優という稀有な経歴を持ち、TVアニメ『ドラゴンボールGT』ではマグーレ役として出演。

声優・吉本収一郎として

――吉本さんは、ブックオフ入社前は声優だったそうですが、そもそもなぜ声優になろうと思ったんですか?

子どもの頃からお芝居に興味があって、小・中学校で演劇部に入っていたんです。高校生ぐらいのとき、当時テレビで流行っていたトレンディドラマを見て、役者になりたい気持ちがさらに大きくなりました。

――ドラマや映画の俳優ではなく、なぜ声優に?

自分は背も高くないし声も低いほうではなかったので、当時人気だったモデル出身の俳優さんたちと同じ土俵で戦うのは分が悪いなと思ったんです。声優ならば声をあててどんな役でも演じられる。これなら勝てるという妙な自信があって、声優になろうと思いました。

――なるほど! では、高校を卒業してすぐに声優の道へ?

いえ、教師の家系だったのその影響を受け、当時は教師になろうと大学受験をして、浪人生活も送りました。ただ、その間で「自分がやりたいことは何なのか」と改めて考えたときに、やはりお芝居をやりたいと思って……。それで、20歳のときに声優の養成所に入りました。その後声優事務所のジュニア所属になり、声の仕事をスタートさせました。

――夢をかなえたんですね! 声優時代の思い出で特に心に残っていることはありますか?

『ドラゴンボールGT』に何度か出させていただいたんですが、野沢雅子さんはすごかったです! 孫悟空、孫悟飯、孫悟天の三役を担当されていたのですが、通常はそれぞれの役を別々で収録するんです。でも、野沢さんは三役すべて一度に収録されていて……。しかもそれぞれにしっかり感情をこめて演じている姿を見たときは、さすがだなと思いました。

――それはすごい。声優の仕事や現場で好きだったのはどんなところですか?

やっぱり、大人が本気で泣いたり笑ったり怒ったりして、人の心を動かすところです。アフレコ現場で先輩たちが演じているのを見て、一生懸命やっている姿は人を感動させると教えてもらったのが自分の宝物になっています。

吉本収一郎さん

――声優の仕事の中で苦労されたことは?

実は、神谷明さんや古谷徹さんのような勇ましいヒーロー役に憧れていたところもあったんですが、声が高くてヒーロー役は演じられなかったんです(笑)。

実年齢よりも若い役を演じることが多かったのですが、小学生の役などでは、大人の自分のしゃべりが子どものセリフとなかなか合わなくて苦労しましたね。事務所の人からは、「龍田直樹さんのように、水たまりなど人間以外の声も演じられるようになりなさい」と言われてました。

※「やまびことは
ブックオフの店舗で「いらっしゃいませ! こんにちは』と店員が連鎖する様子のこと。活気ある店内にする他、お客さんに店員の場所を知ってもらう、防犯になる、などの役目もある。

――いろいろなタイプの声優さんがいらっしゃるんですね。当時、声優としてマイクの前に立つときに心がけていたことはありますか?

先輩たちのすごさを目の当たりにしてからは、「どんな小さな役でも本気で取り組もう」と思うようになりました。自分が演じてきたのは出番が少ない役で、3〜4時間のアフレコの中で「ウッ」って叫んで死ぬみたいな一瞬で終わる役も多かったんですが、その瞬間を耳にする人たちに思いを届けようと真剣でしたね。

声優の自分がブックオフに入社したワケ

――声優として頑張っていた吉本さんが、なぜ、ブックオフに?

当時、実家の父が入院することになったんです。それで、長男の自分が声優とバイトの稼ぎだけという状況では厳しくなって、一時休止して就職して正社員になろうと決めました。

アルバイトをしていたブックオフで店長に「社員にしてください。もし無理であれば、地元に戻るのでバイトを辞めます」とお願いしました。それで正社員になれたんです。今思うとずうずうしい話ですが、当時は必死でした。

――人生のターニングポイントですね。ブックオフに勤めたいと思った決め手は何だったのでしょう?

ブックオフの仕事がとにかく楽しかったんです。お店にも活気あって、スタッフみんなが常に忙しそうに店内を動いていて、その雰囲気がとても好きでした。

ブックオフの良さは、今も昔も変わらない人間力です。基本は接客業ですが、自分たちで販売して仕入れもこなします。業務は決して簡単なものではなく、正直自分は何度もくじけそうになりました。でも、苦しいときに上司が気持ちを汲んでくれて、スタッフ同士が声をかけて頑張っていく、そういう環境がここにはあるんです。

だからこそブックオフが好きだし、自分もそういうスタッフでありたいと思います。

吉本収一郎さん

売上達成はすぐそこ! 閉店間際にみんなでやまびこしまくる

――そんな吉本さんがブックオフで働き始めてから、いちばんうれしかったことって何ですか?

初めて店長として独り立ちした雪が谷大塚店で、着任した翌月に過去最高売上を達成できたことです!

――それはすごい!

セールが終わりに近づくにつれて、やまびこにも熱が入っていきましたね。そしてなんと、月末のセール最終日の閉店間際に売上達成できたんです! 当時の様子を再現してみたのでどうぞ!

――月末閉店間際での達成! それはずいぶん熱が入りましたね。

お客様が会計をしてお店を出て行かれた瞬間に、みんなで「バンザーイ!」と喜びましたね。自分が入社して社員として初めて、しかも、自分だけでなくみんなで思いのあるやまびこで成し遂げた、今でも本当に忘れられない瞬間です!

――達成の決め手になったやまびこ以外で、当時売上のために努力したことは?

雪が谷大塚店は小さい割に、お客様がたくさん来てくれるお店だったんです。お客様が多いと当然棚の商品がすぐ抜けていくので、本がなくなったらすぐに補充するということをお店全体で心がけました。スタッフが毎日それを愚直に繰り返してくれたことで過去最高の売上につながったんだと思います。

「長期の全国旅行」を楽しみながら、学んだこと

――吉本さんは、これまでどれくらいの店舗で勤務されてきたんですか?

13、14店舗くらいですね。正直、多すぎて覚えられなくなってきました(笑)。これまで東京、神奈川、秋田、青森、名古屋、広島などで店長やキッズ主任を務めてきました。

服を整理する吉本収一郎さん

――異動が多いと、その都度引っ越しが大変じゃないですか?

勤務地が変わるたびに引っ越しと荷解きの繰り返しで、正直最初は大変だなと思いました。けれど、「長期の全国旅行をさせてもらっているみたいなものだ」と気がついてからは、「次はどこかな?」と訪れる場所もお店も含めて楽しめるようになったんです。

――前向きですね! では、勤務地によっては観光を楽しんだことも?

はい! 秋田では、角館の武家屋敷の桜並木や日本一深い田沢湖に行きまして、「普通に生活していたら、見ることはできなかったかもなぁ」と思うほどに美しい景色を楽しみました。東北三大祭りのうち、秋田竿灯まつりと青森ねぶた祭もおかげさまで堪能しまして、どちらも迫力満点で心から感動したことを覚えています。

吉本収一郎さん

――その土地ならではの苦労もありそうですが、いかがでしたか?

東北のお店では、冬になると雪かきが大変でした。朝イチで除雪車が入るんですが、雪は一日中降るので昼にはまた積もってしまう。だから、北国のお店では、店長の午前中の主な仕事は雪かきなんです(笑)。

――たくさんのお店で勤務をしていく中で、得られたものはありましたか?

異動が多い中で苦労したのは、地元のスタッフとのコミュニケーションでした。最初はスタッフを激励するつもりで言った言葉がネガティブに伝わってしまったり、何度も失敗しましたね。

ただ、そのおかげで、まずは現場のみんながどう頑張っているかを自分が理解して、そのうえで自分を知ってもらおうと思うようになりました。たくさんの場所で勤務したことで、人との関係の作り方やいいお店にしていくために必要なものを教えてもらう機会も多かったと思います。

商材で分け隔てない「BOOKOFF SUPER BAZAAR イトーヨーカドー流山店」

――現在、吉本さんが働くBOOKOFF SUPER BAZAAR イトーヨーカドー流山店がある千葉県流山市はどんなところですか?

流山市を初めて訪れたとき、ゆったりとした落ち着いた空気を感じました。あと、自然が残っていてすごくのんびりできる町だなと思いましたね。店舗の最寄り駅は、流鉄流山線の平和台駅。無人の静かな駅なので、社員同士で呑みに行く時は南流山周辺や三郷周辺まで行きます。

――なるほど! BOOKOFF SUPER BAZAAR イトーヨーカドー流山店のお店ならではの魅力はどんなところでしょうか?

商材で売場を区切らないところですね。店舗面積があまり広くないので、スタッフがおすすめ商品を自身の担当コーナーに置ききれなかったりするんです。それでもお客様に見ていただくために、「ここに置かせてもらってもいい?」とみんなで声をかけあって、関連性、親和性のある商材を分け隔てなく置くようにしています。

BOOKOFF SUPER BAZAAR イトーヨーカドー流山店
本から服、雑貨まで 品揃えが豊富。

――お客様からしても一度にさまざまな商品が見られていいですね! 吉本さんが担当するキッズ商品や雑貨のコーナーのおすすめ商品は?

ずばり、こけしです! 年配のお客様がよく買ってくださるんですよ。あと、個人的に力を入れているのはインテリア雑貨。自分が買い取った愛着のある商品が売れていくのを見るのは、まるで子どもを旅に出すような気持ちです。

こけしを手に持つ吉本収一郎さん
吉本さんのイチオシ商品は、ずばり「こけし」!

――最後に、今後お仕事していくうえでの展望をぜひ教えてください。

流山の店舗を立ち上げる際に、ここを「always いい場所」にしていこうとスタッフみんなで決めました。働く自分たちやお客様にとって常にいい場所であること。それを忘れずに20年後も30年後も愛されるお店であり続けたいです。

お店の看板前に立つ吉本収一郎さん
「近所にお越しの際は、ぜひBOOKOFF SUPER BAZAAR イトーヨーカドー流山店へ!」

元声優さんらしく、とてものびやかな通りのよい声が印象的だった吉本さん。時折謙遜するシャイな素顔をのぞかせつつも、とても真摯にブックオフへの愛情と熱意を語ってくれました。

※この記事は2020年8月時点のもので、吉本さんは予告なく異動する可能性があります。

TEXT:田下愛
PHOTO:石井和広

今回インタビューした吉本収一郎さんが、期間限定でこの「ブックオフをたちよみ!」のPRアナウンスを担当することになりました! 全国のブックオフで流れますのでぜひ聴いてみてください。

※一部店舗を除きます。

また、この記事では吉本さんに特別に披露いただいたPRアナウンスの“子ども店員バージョン”を公開! ここだけの限定ですので、こちらもぜひお聴きください。

【まだまだいる!ブックオフのすごい社員たち】

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