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ブックオフにCDがいっぱいあるって伝えたかった野田せいぞに、友達ができた
ブックオフにCDがいっぱいあるって伝えたかった野田せいぞに、友達ができた
ブックオフにCDがいっぱいあるって伝えたかった野田せいぞに、友達ができた
ブックオフにCDがいっぱいあるって伝えたかった野田せいぞに、友達ができた
ブックオフにCDがいっぱいあるって伝えたかった野田せいぞに、友達ができた

……当日。

野田せいぞと編集の鈴木
無事集まりました。

こんにちは。初めまして……は変ですね。

そうですね……。インターネットぶりです……かな?

オフ会みたい。

というか野田さんって大きいんですね……。

最初の話題が「身長」ってリアル感があっていいですね。

野田せいぞが鈴木にCDを渡しているところ
無事集まりました。

ということで、こちらが例のブツです。

ありがとうございます……これはこれは……。おっ?

Lisa『LEO-NiNE (完全生産限定盤) (Blu-ray Disc付)』(SACRA MUSIC)

Lisaだ!

そうです! Lisaの『LEO-NiNE』です! しかも完全生産限定盤、Blu-ray Disc付です!

Lisaは鬼滅の刃の主題歌『紅蓮華』しか知らないな……。なんでこのCDを選んでくれたんですか?

ブックオフにCDがいっぱいあるって伝えたかった野田せいぞに、友達ができた

CDを貸す場合「聴きやすい」ってめちゃくちゃ大事な要素だと思うのですよ。

だから単純に好きなアニメのアルバムではなく『紅蓮華』という最大のフックがあるこのアルバムを選ばせていただきました。

ああ~、確かに1つでも知っている曲が入っていると一気に聴きやすくなりますね!

ちなみに僕がこのアルバムで一番好きな曲は『ADAMAS』です。

おお! 聴くの楽しみだなあ~。

午前10時の時刻を示す時計塔

こうして1回目のCD交換は終わった。
何度もビデオ通話で話した仲ではあったけど、リアルで会うと緊張感が全然違う。鈴木さんは緊張で口がカラカラだったらしい。
当たり前だけど「この人は生きているのだ」と思った。

人からCDを借りる。いつぶりだろう、胸が躍る

野田せいぞと鈴木

2度目になると緊張も少しマシになりました。

そうですね。それで……Lisaどうでした?

いやぁ……めちゃくちゃカッコよかったです! 特に付属のLisaさんからファンへのお手紙? と、写真集。「こういう人がこういう気持ちで作ってるんだ」っていうのをわかって聴くと、アガりますね。

よかった……。その良さは、CDで触れるからこそのものですね

あとCDで渡されると「絶対全曲通して聴こう」ってなります! 「このアーティストのこの曲おススメだよ」って言われても忘れちゃうことも多いし、サブスクや動画サイトで聴くにしても代表曲単位でしか聴かないし……。

そこがCDの強みかも! アルバムで渡せるからアーティストの伝えたい音楽や強みも通しで聴いてもらえる!

ということで、今度は僕が渡す番ですね。

鈴木から野田にCDを渡すところ

こちらになります。

鈴木のチョイスしたCD
さよならポニーテール『青春ファンタジア』(ERJ)

知らない~!

ブックオフでCDを見てたらなんだか懐かしい気持ちになって、高校生の頃にハマってた音楽を持ってきました。本当はもっとあったんですけど……。

なるほど! これを聴けば鈴木さんのルーツが知れる……。

急に恥ずかしくなってきた。

このジャケットかわいいなぁ。

まさに! 「かわいいジャケットだな」から手に取ってハマったCDです!

まさにジャケ買いってやつですね。

いや、買ったわけではなく……高校生の頃ってCDレンタル屋に「5枚で1,000円」みたいなのあったじゃないですか。

あった~~~~~~~。懐かしい。

よく友達とお金出しあって借りてたんですが、その時に「なんかかわいいから借りようよ」となって。結果まんまとハマりました。

5枚という縛られた中での、小さい冒険って感じがしていいですね。

このアルバムは散歩しながら聴いてほしいです!

わかりました!

あと高校生の僕の挿絵を「長髪・ヒゲ」にするのやめてください。

わかりました!

ブックオフにCDがいっぱいあるって伝えたかった野田せいぞに、友達ができた

実際に歩きながら聴いてみた。

道路

なんだか日常系アニメの登場人物になった気持ちになれて散歩が楽しいな。
普段、外では音楽を聴かないタイプだったから新しい発見だ。もしかしてみんな知ってた? ずるい。

CD交換を通して開く、記憶の扉

ブックオフのCD棚

鈴木さんから思い出の詰まった音楽を貸してもらったから、自分も人生で大きな影響を与えたCDを探したい……。

ブックオフにCDがいっぱいあるって伝えたかった野田せいぞに、友達ができた
CDを渡す野田せいぞ
CDを渡す野田せいぞ
CDを渡す野田せいぞ

ということで、これが選んだ渾身のCDです!!!

お……これは……!

きゃりーぱみゅぱみゅのCDを持つ鈴木
きゃりーぱみゅぱみゅ『なんだこれくしょん(通常版)』(ワーナーミュージック・ジャパン)

お!! きゃりーぱみゅぱみゅだ!!

正式名は「きゃろらいんちゃろんぷろっぷきゃりーぱみゅぱみゅ」です。

え?

大学生の頃ファンクラブ(KPP CLUB)に入ってました。

ええ!?

歌手デビューする前のモデル時代から知ってましたし、ブログも全て読んだし、初のワンマンツアーライブ(なんばhatch)も見に行きました。

おお……。

一時期きゃりーに影響されたファッションをしていて、あだ名が「ぱみゅぱみゅ」だった時もあります。

ええ……。

きゃりーぱみゅぱみゅのファンの方と写真に写る若い頃の野田せいぞ
「ぱみゅぱみゅ」と呼ばれていた頃

これは、KPP CLUBであった「きゃりーぱみゅぱみゅと行く日帰りフルーツ狩りツアー」の写真です。今と体重が20キロ違いますね。ちなみに、この横の人はファンの中でも有名な……

すみません、一旦ストップで。

あ、つい熱くなってしまいました……。

ブックオフにCDがいっぱいあるって伝えたかった野田せいぞに、友達ができた

CDが”モノ”としてあることの良さを感じた気がします。記憶のトリガーになる。

いいですね。でも、CDって最近買ってます?

いや……学生時代と比べると全然……。そもそもCDショップ、減りましたよね。

ですよね。じゃあブックオフのCD売り場も厳しいんじゃないかっていうの、気になりますよね。ね? 担当の方へのインタビューセッティングしたので行きましょう。

段取り感がすごい!

ブックオフにCDがいっぱいあるって伝えたかった野田せいぞに、友達ができた

サブスク全盛時代、ブックオフはCDを売り続けるのか?

岩崎さんのプロフィール写真
こんにちは、レコードだけでなくCDも大好き、岩崎です!

ブックオフ商品部ソフトグループ
岩崎敏克さん
パンク・ハードコアを愛する音楽好きのCD担当社員。
小学生の頃「好きな音楽を発表する」というお題で黙り込んでしまったトラウマから音楽に詳しくなった……という悲しい過去を持つ。

こんにちは! ブックオフ商品部ソフトグループの岩崎敏克です。

よろしくお願いします! 岩崎さんは普段どのような音楽を聴くのですか?

パンク・ハードコアを愛しております! 私の偏愛は過去記事でも話しているので是非。

すごい。ちなみに、CDそのものを取り扱っているブックオフの店舗数は……?

732店舗です。CD市場自体が縮小している中では、国内で最大規模になります。

確かに、ブックオフは他の中古ショップに比べるとCDを販売している店舗やスペースが圧倒的に多い印象です。

BOOKOFF SUPER BAZAAR 荒川沖店(茨城県稲敷郡)CD売り場
こちらはBOOKOFF SUPER BAZAAR 荒川沖店(茨城県稲敷郡)のCD売り場

ただオンラインで音楽を聴く時代になってから、CDの売り上げなどかなり影響があったんじゃないですか?

めちゃくちゃありました……。「着うた」や「i Tunes」が台頭してきた2009年ごろから分かりやすく落ちていきましたね。

そこからサブスクなどで音楽はどんどんインスタントに聴けるようになりましたね。

私自身、気になったアーティストはまずサブスクで聴いてみる、ということはありますね。が、実はサブスク全盛の時代に入る前と後で売上はそんなに変わってないんです

え! すごい。でもブックオフとしてCDの取り扱いを続けるかどうか、判断を迫られたタイミングってあったんじゃないですか?

ブックオフ全体として、2016年から取り扱い商材を増やしていく流れがあったんですが、その中で縮小を判断した店舗はありました。

Oh……。

ブックオフにCDがいっぱいあるって伝えたかった野田せいぞに、友達ができた

「ブックオフに行けばCDがある!」という信頼でみんなが足を運んでいるのかもしれませんね!

そう思っていただけるとありがたいですね。今でもサブスクを解禁していないアーティストは多いので、ブックオフにCDを探しに行く価値はあると思います。

たしかに。最後に岩崎さんにとっての「CDの魅力」を教えてください!

そうですね……。音楽好きな人ってどんな形であれ、毎日聴くと思うんですよね。でも、たまにCDじゃないと聴けない理由があったり、CDで聴きたかったりするじゃないですか。ドーナツに似ています。毎日食べるのはパンだけどたまにはドーナツ食べたい、みたいな。もちろん毎日ドーナツ食べたい人はいると思いますけど。

ブックオフにCDがいっぱいあるって伝えたかった野田せいぞに、友達ができた

最後の交換会。フォークなんか聴かないと思いながら

夜の高円寺南口ロータリー

さて、ブックオフのCDが今後も安泰だということが分かったところで、今日でCD交換会もラストだ。
初めて会った頃の緊張感も無くなり、友達とフラッと話す。みたいな感覚で待ち合わせ場所に向かえた。

ブックオフにCDがいっぱいあるって伝えたかった野田せいぞに、友達ができた
ブックオフにCDがいっぱいあるって伝えたかった野田せいぞに、友達ができた

なんか長年溜まっていたものが解消されました。

……?

袋からCDを取り出す鈴木

さて……ラストのCD交換……鈴木さんは何を貸してくれるのでしょうか?

あまりハードルを上げられても困りますが……。

広げたCDをこちらに見せる鈴木

こちらになります!!!

え!? 多い!! 何枚あるんですか!?

5枚です。ラストだし、野田さんのきゃりーぱみゅぱみゅに触発されて気合入ってしまいました。

いいことだと思います。

ベンチに座って話す野田せいぞと鈴木

野田さんフォークソングとか普段聴きますか?

いや……全く聴かないです。

いいですね。これから渡すCDたちは、僕です。

鈴木さん。

はい。

ブックオフにCDがいっぱいあるって伝えたかった野田せいぞに、友達ができた
ブックオフにCDがいっぱいあるって伝えたかった野田せいぞに、友達ができた
ブックオフにCDがいっぱいあるって伝えたかった野田せいぞに、友達ができた
ゆず『すみれ』(セーニャ・アンド・カンパニー)、友部正人『にんじん』(avex io)、柴田聡子『いじわる全集』(Pヴァイン・レコード)、TOMOVSKY『EXPO』(エピックレコードジャパン)、Nasca Car『ACID』(ナスカ・カー・レコーディングス)

ありがとうございます。音楽のコース料理いただきます。

お腹いっぱいになってください!

ブックオフにCDがいっぱいあるって伝えたかった野田せいぞに、友達ができた

これ、お酒飲みながらとかしたら最高の時間になりそう。
音楽って今まで聴き流しの作業BGMみたいな立ち位置だったがもう一歩奥の深みに足を踏み入れられた気がした。
音楽が趣味の人ってこういう感じで楽しんでいるのかも……。

CDを貸し合ったあとは、返し合う。もう他人じゃない

ビールグラスで乾杯しているところ
カコン

かんぱーい!

CD交換会、お疲れ様でした。

自分の知らなかった音楽の世界を沢山教えてもらえて楽しかったです!

僕もCDを通して野田さんの人生や価値観が少しわかったような気がします!

音楽って紀元前からある文化だと思うので、人の気持ちを伝えるのに一番、適している手段かもしれませんね。この時代だからこそCD交換、流行ってほしいな……。

CDを返却し合う野田せいぞと鈴木
貸し合ったCDを返し合う

実はね、先月出版社に漫画の持ち込みに行ったんですよ!

おお……! これまではWebでしか描いていなかったですよね。で、結果どうでしたか?

まだまだって感じでした。でも50ページの漫画を久々に描き上げて熱量はめちゃくちゃ上がりましたね!

モチベーションが上がったのはいい事ですね。

CD交換会をしなかったら、こんな話を鈴木さんにすることも無かっただろうな……。物を交換するって人と仲良くなるための一番の方法なのかもしれませんね。

夜空の写真
CDは大きな輪となり2人を繋げる。中野区の夜は更ける

このまま2人は終電を越して飲み続けた……。【完】

TEXT:野田せいぞ
ILLUSTRATION:野田せいぞ
PHOTO:野田せいぞ

【サブスクも便利だけど、CDってなんかいいんだよなぁ……な記事はコチラ!】

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