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ブックオフにて、“ブックリエイタースタート”始まる

突然ですが、こちらをご覧ください。

完成した展示の様子
完成した展示の様子
シークレット本コーナー
ライブペインティングをするスヤリさん

あら、素敵……!

去る2023年7月初旬、BOOKOFF 吉祥寺駅北口店で開催されたイラストレーター・スヤリさんの個展風景を見ていただきました。そう、ブックオフで、個展ができるんです。これがブックリエイタースタートです。これが、ブックリエイタースタートなんです。

で、ブックリエイタースタートって何……。

どうも、こんにちは。ブックオフをたちよみ! 編集部です。
この記事では、「クリエイターさんを応援したい!」という想いのもとに集ったブックオフ社員たちが、試行錯誤をしながら理想を形にしていく過程をお見せします。クリエイターさんには特に、読んでいただきたい記事です。ブックリエイタースタートが何かは、すぐに分かります。大丈夫です!

「ブックリエイタースタート」とは何か、説明するための寸劇

会議室で頭を悩ませるブックリエイタースタートメンバー
吉祥寺はとある会議室にて

ある日の昼下がり、会議室に頭を悩ませる4人のブックオフ社員が集まりました。

喋っている4人の写真

岩崎敏克さん
商品部でCDやレコードを担当しているプロジェクトリーダー。中学生っぽいのでメンバーから「中坊」と言われている。

加藤道知さん
労務室で給与計算などをを担当している。骨董品が好き。洋服が好きで結構おしゃれ。

石神匠さん
DJもできる東京支社のエリアマネージャー。ブックカバーを折るのがめちゃうまい。

黒澤和(のどか)さん
BOOKOFF吉祥寺駅北口店に勤務していた。おいしいクレープ屋さんを知っている。

どうやったらたくさんの人にブックリエイタースタートを知ってもらえるかな……。

疑問を投げかける岩崎さん

あ、スミマセン。そもそもなんだけど、ブックリエイタースタートって何でしたっけ?

リーダー……!!!

ブックリエイタースタートとは

ブックリエイタースタートは

  • ブックオフの社内公募「ミライカイギ」で採用された、クリエイターさん応援プログラム
  • クリエイターさんのジャンルは音楽、イラスト、漫画家など、何でもOK
  • ブックオフ店舗の棚の一部を展示エリアとしてクリエイターさんに貸出
  • 貸出期間は1か月。料金は50,000円(税別)から!
  • 2023年8月現在、実施店舗はBOOKOFF 吉祥寺駅北口店
  • ブックリエイタースタートメンバーがヒアリングから展示設営まで、手厚いサポートをします!

っていうサービスです! 岩崎さん、思い出しました?

そうでしたそうでした……。明日の“お経のテスト”のことで頭がいっぱいで……。

話す岩崎さん
実家がお寺なんです。岩崎です
頭を抱える石神さん

ん~。すごくいいサービスだと思うので、たくさんの方に知ってもらいたいですよね…………。

クリエイターさんに「どんなサービスか」「どんな流れで実施するのか」を知ってもらうために、ブックオフをたちよみ! で今回の展示の裏側を紹介してもらいましょうか。

いいですね! 我々の中でも細かく決まっていないから、そこも整理しながらやっていきましょう。

この記事を読めばブックリエイタースタートのすべてが分かる!」ってやつですね。エピソードゼロって感じでいいな。

ここからは本番(ガチ)。顔合わせ、展示する作品をすり合わせる

ガチャッ

ドアを開けて入ってくるスヤリさん
「こんにちは~」 ここでスヤリさんが打ち合わせに参入!
スヤリ

スヤリ
1995年 東京都生まれ、東京都在住のイラストレーター。街や生活のワンシーンを好んで描き、柔らかな色使いとタッチに定評がある。本の装丁や挿絵、ミュージックビデオも多数制作しているほか、京都芸術大学で非常勤講師、CLASS101でも講師を務めるなど、多方面で活躍している。
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ブックリエイタースタートについて説明する岩崎さん
リーダーからブックリエイタースタートについて説明

正直、ギャラリーでやる個展は不安要素も多いので、ブックオフさんにサポートいただけるのはありがたいです。

よかったです! ちなみに、どんな展示にしたいですか?

話すスヤリさん

普段はデジタルで絵を描いているので、手触り感のある作品がいいかな、と。ポストカードとかトートバッグとか。あ、せっかくブックオフでやるので、その場所を活かした展示にしたいな、とは漠然と思っていました。

というと……?

私の中でブックオフと言えばやっぱり本。だからたくさん本があることを活かした展示にできたら、ブックオフの日常の雰囲気とも繋がる感じがして、いいかもって。例えば……。

ブックカバーや栞のサンプル

イラストをブックカバーにして配布するとか、ブックオフの本にそのカバーをかけて販売するとか。あとは今回用に新しくしおりを作ってお配りする、とかも考えてました。

素敵……!

ちなみに展示だけではなく、私の作品を店頭で販売したい場合、どういう方法がありますか?

話す加藤さん

スヤリさんに直接手売りしていただくか、オンライン購入用のQRコードを棚に設置していただく、などの方法になります。

あと、ブックオフらしい雰囲気を損なわずに、展示をやっているよっていう非日常感が演出できたらと思ってはいたのですが……。

演出については、店舗の展示スペース候補を見ながら詳細を詰めましょうか!

店舗ロケハン! 棚のレイアウトをきめる

話す石神さん

吉祥寺駅北口店ではいくつか展示スペースの候補がありまして……。

展示スペース①
展示候補スペース①
展示スペース②
展示候補スペース②
展示スペース③
展示候補スペース③

1Fの入口が一番お客様の往来があって目にはつきやすいんですが、いかがでしょう。

ん~、自分としてはもう少し、落ち着いたところの方がよいです。在廊(展示している場所に作家がいること)する時、往来の激しいところは気を張ってしまうかな、と。ちなみに在廊って自分のタイミングでできますか……?

できます。それはもう、スヤリさんのタイミングで、いつでも。

店舗スタッフさんとのやり取りとかは……

大丈夫です。こちらで対応します。

いたれりつくせり……!

展示スペースの前で話すスヤリさん

そうしたら、2Fでお願いしたいです。エレベーター前の棚を展示用にする感じで。

いいですね! これはジャストアイディアなんですが、展示の初日だけイベント的にライブペインティングをする、とかどうですか?

あ、いいですね! でもモニターとかって……

用意します。

(お願いしたら何でも形にしてくれる人たちなのかな……)

スヤリさんはもちろん、ブックリエイタースタートメンバーからも「あんなことしたい」「こんなことしたい」と意見が止まらない。想像以上に打ち合わせは盛り上がり、予定時刻を大幅に過ぎての解散になりました。

スヤリさんのメモ
この日の打ち合わせが終わった直後、スヤリさんがメンバーに共有してくれた本棚のイメージ

展示作り。みんなで考え、みんなで手を動かす!

準備2日目!

棚作りに意気込むメンバー
棚作り頑張るぞー! おー!
柳沢さんの寄りカット
あれ、前回はいなかった人が……
柳沢淳二

柳沢淳二
ネットサービス部でデザインを担当。なんでも手作りするクリエイティブの鬼。コーヒーが大好きなのにカフェインに弱い。

ブックオフ本社から強力な助っ人の力を借りて、棚作りを進めます。

:僕も手伝いますよ~!

増山さん
だれ~~~~?
増山佑輝

増山佑輝
BOOKOFF吉祥寺駅北口店の店長。漫画・ゲーム・アニメと、ビールが大好き。今はポケカに夢中。

吉祥寺駅北口店の店長、増山さんも参戦!
オールスター感謝祭の様相を呈してまいりましたが、今回はプロジェクトのキックオフということもありブックリエイタースタートメンバーはもちろんのこと、店長も全面サポートのもと、棚作りから運営までを行っていきます! ありがた~!

棚から本を抜く加藤さん
本を抜いていく加藤さん。これだけで結構な重労働
棚を磨く増山さん
続いて、作品がきれいに見えるよう、棚板をきれいにする。神は細部に宿る!

みんな~~見て~~!!!

のぼりをもって笑う岩崎さん
おっきいのぼり!

一同:お~~~~~。

厚紙什器を棚に入れる柳沢さんとスヤリさん
ここからは柳沢さんが大活躍。ご自身も絵画を描かれるそうで手作り個展を開いたことがあるのだとか
LEDテープ

これは……?

LEDテープです。完成してのお楽しみですね。アートの展示では、「センシティブな心持ちになるための舞台装置」が必要だと思うんですよね。

そう思います。でも、ブックオフってアート的な空間の対極にある気がします。

私たちもそれは感じていて。だからどうしたら「ブックオフ的俗っぽさ」を剥がすことができるかっていうのが、課題なんですよ……。

だからと言って、ただアート性の高い空間を作っても、ブックオフでやる意味がないのでブックオフの雰囲気を活かしながらクリエイターさんの作品が生えるようにしたいです。

バランスが難しいですよね。だからしばらくはこうやって、クリエイターさんと都度コンセプトを詰めながら進められたらって思っています。

棚作りをする柳沢さん
議論を深めながら、棚作りは進んでいく。シンセサイザーの名手を思わせる目つき&顔つきの柳沢さん

このあとも棚作りを進め、気付けば日は暮れ……。ついに明日は展示本番。
さあ、展示はどうなるのか、お客様は来てくれるのか、ドキドキです……。

展示本番! 気になるお客さんのリアクションは……

さあ、ついに展示本番です! 出来上がったポスターはコチラ

ポスター
ポスターも完成!

そして気になる展示は……。

微調整をする柳沢さん
直前まで微調整をして……

ドン!

完成した展示
ポストカード

このポストカードに描かれたイラストは、本展だけの描き下ろし。スヤリさんが吉祥寺の街を歩いて、心に残ったロケーションを描きました。「日の出から」「ゆうぐれ・たそがれ」「夜明けまで」の3シリーズがあり、スヤリさんが在廊される日はそれぞれ5枚1組(300円)で、販売もします。ポストカードディスプレイに取り付けたLEDテープとアクリル板の相性が抜群ですね!

シークレット販売の棚

スヤリさんのイラストをプリントしたブックカバーをかけたシークレット本販売コーナー。絵柄と内容が合うように、スヤリさんが選書してくれました。

ブックカバー

ブックカバーは店頭で無料配布しています(なくなり次第終了)。シークレット本コーナーには、これ以外の特別仕様のカバーもあります。探してみてね……!

ディスプレイ

会期中はスヤリさんがアニメーションを手がけたミュージックビデオの映像も音源付きで流しています。

そして、この棚の反対側では……。

ライブペインティングの様子

ライブペインティングを実施!
さて、すべての準備が整いました。スヤリさんの個展、スタートです!

個展のポスター
始まります!
個展を見に来られたお客様の様子

お客様だ!

作品を購入される お客様の様子

買われた!

展示の様子を柱の陰から見守るメンバー

メンバーも嬉しそうだ!

なんと展示開始早々、お客様がいらっしゃいました。スヤリさんのTwitterでの告知を見て、静岡から始発で来られたのだそう。なんと有難いお話……!

額装されたポストカード
一度退店されたのち、ポストカードを額装して持ってきていただきました! 愛……!

個展目当てで来られた方やお買い物のついでにふらっと立ち寄られる方で、初日は常に展示スペース周りに人だかりができていました。
聞けば吉祥寺駅北口店には平均して1日5,000人のお客様が来られるそうで、それだけの方に接触できる機会があるブックリエイタースタート、結構すごいのでは……!

ライブペインティングで描かれた作品
誕生ケーキを囲んで集合写真を撮るメンバー
ちなみに、設営日はスヤリさんの誕生日でした。スヤリさんとケーキを囲んで、パシャリ

ブックリエイタースタートを利用したい方へ

「ブックリエイタースタート」を利用したい! という方は、公式X(旧Twitter)のサービス公式アカウントのDMよりお気軽にご連絡ください。
※この記事は、初回展示の裏側を追いかけたものです。実際のサービス内容と異なる場合があります。

スヤリさんの個展は、2023年8/8まで開催しています

本記事で紹介したスヤリさんの個展は、8/8まで、BOOKOFF吉祥寺駅北口店で開催しています。ご本人が在廊されるタイミング(会期中の土曜日13時~18時)では直接購入も可能ですので、是非ご来店ください!

トートバッグ
トートバッグ:1,200円
イラスト集
イラスト&エッセイ集:600円
ポストカードセット
ポストカードセット:各500円
ブックカバー
ブックカバー:無料配布

「吉祥寺は遠くて足を運べない……」という方向けに、ブックカバーのデータを配信いたします!
こちらのURLから、お好きなものをダウンロードしていただき、印刷したうえでご活用ください。

[pixivアカウントをお持ちの方はこちらから]
https://booth.pm/ja/items/4956531

[pixivアカウントをお持ちでない方はこちらから]
https://drive.google.com/file/d/1TjNZrlMCXi2xZLEsBYc6zHovxJuSg_hG/view?usp=sharing

また会場で流れている、スヤリさんが作成されたアニメーション+楽曲の動画はこちらになります。是非、お聴きください。

「西辛川」あひるひつじ
「みめいのまちで」endroll fanclub

TEXT:ブックオフをたちよみ! 編集部
PHOTO:山﨑美津留
SUPPORT:ヤムチャ、日向ユリナ

【ブックオフの新しい取り組みについて知りたい方はこちら】

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