「ブックオフをたちよみ!」をご覧の皆さん。いらっしゃいませこんにちは、いらっしゃいませこんにちは、いらっしゃいませこんにちは。ライターのみくのしんと申します。よろしくお願いします。
突然ですが、「ブックオフで3,000円の買い物して」と言われたらあなたは何を買いますか?
気になってた漫画のまとめ買い……?
子どもの頃やってた懐かしのゲーム……?
3,000円ブックオフ!
画像はここからおじさんしか出てこないので、せめてもと思い「猫(にゃー)」にしました。
――実は今、ブックオフを愛する老若男女の間で密やかなブームとなっている「3,000円ブックオフ」という遊びがあるのはご存知でしょうか? 僕は知りませんでした。
ルールは簡単。ブックオフで3,000円ピッタリの買い物をしてそれをハッシュタグ「#3000円ブックオフ」をつけてTwitterにアップするという遊びなんだとか。
♨さん(@ngo750750750)という方が始めたこの遊びがブックオフファンの方々の魂に火を付け「僕も私も」と、皆さんしのぎを削って投稿しているとのことでして、次のオリンピックでは野球の代わりに3,000円ブックオフが競技として出てくると噂されているそうです。すごい時代ですね。
ただ……、
これです。猫(にゃー)も起きちゃった。
実際に僕のTwitterのタイムラインでは、#3000円ブックオフのつぶやきは見たこと無いし、もちろんやったこともありません。本当に流行っているのか……? 楽しいの……?
――という訳で少し脱線しましたが、「山の文句を言うなら一度登ってから」という名言があるように、今回は実際に3,000円ブックオフを体験したいと思います!
テーマを決めて3,000円ブックオフをしてみよう!
1人でやっても寂しかったので、今回は僕を含めたライター仲間の4人と、あるテーマを設けて3,000円ブックオフをしてみたいと思います。
参加者メンバーは気合の入ったこちらの4名。
みくのしん:ブックオフ好き度40。子どもの頃に漫画版の『風の谷のナウシカ』を1日かけて探し回っていた。まだ読んでない。
店長:ブックオフ好き度55。学生時代に大阪鶴橋のブックオフに足しげく通っていた。
夢顎んく:ブックオフ好き度25。買い物のついでにブックオフを利用することがある。
山下ラジ男:ブックオフ好き度70。子どもの頃から今までブックオフが好きで利用している。
3,000円ブックオフ未経験のライトユーザーの中のライトユーザーに集まっていただきました。
そしてテーマの方は、
「家に来た友だちに一目置かれるコンテンツ」となります。
コロナ禍ではあるものの、新生活が始まるこの季節。友だちが家に来たら「おっ、こいつセンスあるかも?」と思われたいのは人の常……。このテーマで3,000円ブックオフをしてもらいます!
みんな昔はブックオフで立ち読みしたり……
――その前に、今回の参加者は、ご存じの通り「全員知らん過ぎるおじさん」の為、お時間がありましたら座談会をする前のやり取りをご覧ください。少しでも参加者の「人となり」を知っていただければ幸いです。
というか、普通に好きなやり取りだったので、思い出に残しておきたかっただけです。 記事は自由だ。Twitterはラジオだ。
夢顎んく(以下夢顎):3,000円ブックオフも初めてなのに、テーマもあるのか。大変だぞ。
みく:ちなみに、みんなはどのくらいブックオフが好き?
店長:めちゃめちゃ好きですよ。学生のときとかめちゃくちゃ行って、立ち読みもしたし……買ってたし。
山下ラジ男(以下山下):今、「買ってたし」のところはやべえと思って付け足してなかった?
店長:みくのしんはどうなの?
みく:俺は、学生の時にめっちゃブックオフが周りにあったから、学校の帰りとかは立ち読みもしてたし……まあ、買ってたかな。
山下:嘘こけ。
みく:夢顎はどんな感じ?
夢顎:俺はあんまり行かないな。
店長:すげーはっきり言うな。
夢顎:大分に住んでるんだけど、県内に3軒ぐらいしかないし、家から離れたところにあるからさ。他のお店に行くついでにブックオフに寄って、立ち読みもしたし……買ったりかな。みんなと同じだよ。
山下:ふざけんな。
みく:そういう山ラジはどうよ。この中で一番ブックオフ好きかなと思って声かけたんだけど。
山下:俺は小学生のときから通ってて、学校終わったら毎日自転車でブックオフに行って、ドラゴンボールとかを立ち読みしたり、買ってたよ。
店長:やっぱりみんな同じなんですね。
夢顎:小学生がドラゴンボール全巻買うのはブックオフでもきついだろ、流石に。
みく:よし。みんながブックオフにヨイショしたところで、3,000円ブックオフ発表会するかー!
1人目。みくのしん
みく:それじゃあトップバッターは僕から行きます! 結構シンプルに考えてきました!
夢顎:テーマとかはあるの?
みく:そうだね。実は高校生のとき、100キロくらい太ってて。偏見かもしれないけど見た目のオタク感がすごかったんだよね。だから、当時はオタク趣味に少し興味があったけど、あえてあまり触れなかったんだよね。
山下:わかるわかる。
みく:だから今回はそんなオタクをテーマにしました。ただそれだけだと一目置いてもらえないんで。少しレベルの高いオタクを目指そうかなって。
店長:レベルの高いオタクって何? 40歳とか年齢的な?
みく:ちょっと小出しにしていくので、当ててみてください。何がレベルの高いオタクなのか。
みく:まずは1冊目。これ!
店長:『けいおん!』 。うん、オタクですね。
山下:まぁオタクだな。普通に。
みく:こういうのもあってもいいよね!?
夢顎:『NARUTO -ナルト-』は、まぁ、かなり一般向けな気がするけど。
みく:裏返るぞ。ここから!
山下:ん〜〜〜?
みく:ほら! 『ONE PIECE』どうどう?
店長:いや、まぁうん。全っ然裏返ってこないし、至って普通の本棚って感じ。
山下:ん? でもなんか……。
みく:はい! 大ヒント! これでどう!?
山下:ちょっと待って、もしかして全部アメリカ版の漫画!?
みく:御名答。一目置かれるコンテンツとして「こいつ、もしかして外国人のギーク?」と思わせるために、ブックオフの洋書コーナーで海外版が出てる日本の漫画を片っ端から買いました。
夢顎:オタクじゃなくてギークと思わせる必要ってあるか?
みく:どう? 裏返ったろ?
山下:「やや」ね。
みく:「やや」か。
みく:ちなみにこの『USA OTAKU(オタク)』っていう雑誌も買っといたから、間違いなく一目置かれるはず。
店長:なるほどね。みくのしんはそれ読めるの?
みく:いや、読めるわけないじゃん。ナメるなよ。
夢顎:なんだこいつ。
みく:それとちょうどいい本が売ってなかったので、余ったお金で箱がボコボコのアッガイを買いました。これで僕はFINISHです。
夢顎:なぜアッガイを?
みく:ガンダム知らないけど、なんかオタクっぽい気がして。
山下:お前が一番オタクへの偏見強いじゃねーか。
みく:ちなみにBOOKOFF PLUS 西五反田店で買ったんだけど。3,000円ピッタリで買うことができました!
店長:えー! マジで?
夢顎:やるじゃん。
山下:洋書って高いイメージだけど、結構買ってるのに3,000円でそこまでいけるんだ。
2人目。夢顎んく
みく:それじゃあ次は夢顎に紹介してもらおうかな。今回はどこの店で買ってきたの?
夢顎:いや、ブックオフだけど……。もしかして下の名前聞かれてる?
みく:下の名前ってなんだよ。わからないけどそこが一番大事だろ。
夢顎:そうか。大分県にあるBOOKOFF 下郡(しもごおり)店って場所で買いました。
夢顎:至ってシンプルな普通のブックオフで、おもちゃがたくさんあるとかはないんだけど、やっぱり行くとワクワクしたね。
店長:結構広そうだなー。
夢顎:じゃあ早速……。今回買ってきた物なんだけど、「思い出を大事にしている人は友だちから『おっ』と思われるかな」ということで、そんなのをテーマに考えてきたんだよね。
みく:なるほど。
夢顎:子どもの頃はすっごく好きで大事にしてたのに、引っ越しとか就職したりで、「あの本どこに行ったっけ?」って、いつの間にか失くしてしまったものってみんなもあると思う。それらを今回の3,000円で買い戻してみました。
山下:すごい! めちゃくちゃ考えてる!
夢顎:涙で画面が見れなくなる前にハンケチ用意しておいた方がいいぜ?
店長:へ?
夢顎:じゃあ、順々に見せていこうかな!
夢顎:まず1冊目はこちら!『花さか天使テンテンくん14巻』。これは僕が生まれて初めて買ったジャンプコミックスです。
みく:テンテンくん懐かしっ。
店長:なんで14巻?
夢顎:主人公のテンテンくんが、作中で仲間が巨大なUFOキャッチャーの中に閉じ込められてそれをクレーンで助けださなきゃいけないシーンがあるんだけど、そこでテンテンくんが「任せてくれよ、だって俺は近所のゲーセンでクレーンゲーム荒らしと言われてるんだぜ」って言うんだけど、実はクレーンゲームの前でお菓子食べて「荒らし」ているだけだったというギャグが当時大好きで、それが載ってるのが14巻だったから買いました。
みく:ビビるくらい急に喋ったな。
山下:ていうかノスタルジーの精度が内輪過ぎないか?
店長:内輪っていうか個人だし。
夢顎:テンテンくんが今の僕をつくっていると言っても過言ではない。テンテンくん9割、中島みゆき1割ってとこかな。
みく:知らん過ぎるから、2冊目いってくれ。
夢顎:どんどん行こうか。じゃあつぎ。児童書っていうか子ども用の本で、『こども講談 用寛さん本伝 〈出発の巻〉』。
みく:知らんなー。
山下:有名な本の可能性あるからいじるにいじれん。
夢顎:子どもの頃図書館でよく読んでたんだよね。ちょっと読んでたのと違うかもしれないけど。
店長:違うかもしれないんだ。
みく:ちなみにどんなこと書いてるの?
夢顎:うーん、そうだね。要約すると「爆笑に次ぐ爆笑」って書いてありますね。
山下:1ページ目に「爆笑に次ぐ爆笑」て。
店長:気になりすぎるだろ。
夢顎:もう一つ、これは知ってるかもしれないけど『もしかしたら名探偵』。
店長:知ってる!
山下:あったあった!
みく:え、みんな知ってるの?
店長:学校の図書室みたいなところに置いてた気がする。
みく:謎解きみたいな感じ?
夢顎:まさにそうだね。レイトン教授もこれ見て作ったらしいし。
山下:適当言うなよ。
夢顎:でも、本当に謎解き物語みたいな感じで、パズルの様な謎解きでストーリーが展開されていく本なんだよ。
店長:そうだそうだ。面白かった気がする。
夢顎:あと子どもの頃読んでちょっとびっくりしたのが、たしか主人公が離婚している設定なんだよね。
みく:渋っ。
店長:でも、夢顎を作ってきてる本ってことはわかってきたよ。
夢顎:次は『たったの10問でみるみるわかる中学英語』。
みく:ノスタルジーかすらも怪しい。
山下:それは何、使ってたってこと?
夢顎:いや、全く同じではないけど、似たようなジャンルの本は読んでたんじゃないかなって。
みく:そりゃ大体の人がそうだろ。ふざけやがって。
夢顎:こういう英語が載っているような本は読んでたような気がするな〜って。
店長:これに関してはビタッと一致しないと意味わからないでしょ。毎年いろんな会社から発行されてるんだから。
夢顎:続いてこちら『頭のよい子の家にある「もの」』。
山下:それは何? 昔買ってたの自分で?
みく:3,000円ブックオフで勝手に大喜利大会やっちゃってる?
夢顎:あのー、僕。頭の良い子なのでたぶん買ってたんじゃないかなと。
店長:自分で買ってたとしたらやばくない?
夢顎:フォローしてくれるとありがたいっていう感じで。
山下:すごく言いづらいけど、なんか「よし! これから頑張らなきゃ!」っていう親が買う本だろ。これ。
夢顎:どんどんいくよ。
夢顎:続いてはこちら、『HYの宝物』。
みく:だから本当に買ってた? あのさ『HYの宝物』本当に買ってた?
夢顎:「HYの過去・現在・未来がここにある!」って書いてます。
店長:HYのよげんのしょだ。
夢顎:HYが今の俺を形成したと言っても過言じゃないかもしれない。
山下:中島みゆきはどうしたんだよ。そっちのCD買ってくれよ、あんだろブックオフに。
夢顎:『赤ちゃんのハッピー名前辞典』。
山下:親が買うやつばっかりじゃねえかよ。
店長:だから自分で買わないだろ。
みく:最初の設定の説明、必要あったか?
夢顎:買うかもしれないという点で選びました。
みく:ずっと親じゃねえか。なんならHYも。
夢顎:じゃあ、次で最後。長々とごめんね。
一同:・・・・・・。
みく:ん? 夢顎?
夢顎:君を、ふんっ、ふふ、ふんふんふんふ〜ん♪
一同:?????
山下:え? 『桜坂』
夢顎:風に、ふんっふふ、ふふふふ〜ん、うぅ〜イェイ♪
山下:ふざけるのもいい加減にしてくれ。
店長:これっぽちも頭に歌詞が入ってないし。
みく:ていうか、なにそれ?
夢顎:『福山雅治 坂本竜馬写真集』です。
店長:自分で作った設定を自分で無視しすぎてる。
みく:そんだけいっぱい買って、よく福山雅治の写真集買う余裕あったな。
山下:たしかに、いくらなんだよそれ。
夢顎:370円(税込)。
山下:嘘だろ。
みく:やっす!
夢顎:しかも、2冊置いてた。
みく:何だったんだまじで。
店長:ちなみに合計の値段は?
夢顎:えーっと、一応……。
夢顎:3,000円です。
みく:え、すげー、ドンピシャ!
山下:あんなに買えるんだ3,000円で。
夢顎:かごいっぱいになって、店員さんに申し訳なかった。僕からは以上です!
3人目。山下ラジ男
山下:じゃあ次は俺が行こうかな。「一目置かれるコンテンツ」だよね?
みく:そう! 初めてきた友だちが山ラジの家に来た時、「お、何かすご!」ってなるような物だね。
山下:OK。今回俺は「ビビらせる」って方向で考えてて、まずは家に入って「え、何?」って目について、よーく見ると、さらに「マジかよ!」っていう、二段構えで考えてきました。
夢顎:二段構え!?
山下:まず、何を買ったらビビらせられるかって考えたんだけど、「子どもの頃欲しかったけど、持ってなかった憧れの“あれ”」をちょっと買ってみました。
店長:なるほど、なんだろう気になるな。
山下:これです。
山下:ウルトラレアの初代「真紅眼の黒竜(レッドアイズブラックドラゴン)」(※1)。
※1「真紅眼の黒竜(レッドアイズブラックドラゴン)」
今でも愛されている遊戯王カードの中でも人気の高いレアカード。子どもの頃にこのカードを持っているとヒーローになれた
みく:うわーーーー!!! すげーーー!
店長:あっ、なっつかし!!
夢顎:いいねー!!!
みく:初期のだったら結構するんじゃない?
夢顎:3,000円で買えるのか?
山下:いくらだと思う?
店長:いや、高そーー。
夢顎:でも、ダイナソー竜崎(※2)って小学生じゃん。小学生の財力で買えるんじゃない?
※2「ダイナソー竜崎」
漫画『遊☆戯☆王』に出てくる恐竜が好きな赤い帽子がトレードマークの男の子で、このカードを大事にしていた
山下:ダイナソー竜崎はパックで当てたんだろ。
夢顎:あ、そっか。
みく:俺は2,000円だと思う! でも攻撃力が2,400だったから2,400円かも。
夢顎:えーと2,500円!
店長:ジャスト3,000円!
山下:答えは……。
山下:4,528円だ! ざまあみろ!
みく:超えてんじゃねえか。ばかもの。
店長:エイフェックス・ツインのジャケ写みたいな悪い顔してんな。
夢顎:狂ってる。ルール無視して4,528円のレッドアイズを買った狂人。
山下:ただ、実はこれ傷ついてて、割引があるんだよ。
みく:そういう事か。マジでビビったわ。
店長:ブックオフあるある。商品の不備でかなり割引になる時と、全然そうでもない時がある。
山下:割引額は……こちらです!
山下:えーっと。カメラが終わってるけど実はこのレッドアイズ。50%オフって書いてるのよ!
みく:ていうことは半額か。
山下:2,000円台になるね。ただ全体的にベコベコになってて、確実に犬が噛んでると思う。
みく:『トイ・ストーリー』のシド(※3)の家にあったレッドアイズか?
※3「シド」
『トイ・ストーリー』に出てくるキャラクターでスカッドという犬を飼っている
店長:それでも2,000円はするんだね。
夢顎:俺ら世代はレッドアイズが家にあったら確実に「おっ」とはなるかも。
山下:そうなんよ。そんで残りのお金でレッドアイズを飾る額縁を買ったんだけど。
山下:これ見て、最高じゃない?
店長:すごいデザインだ。
みく:本当に売り物? 手作りじゃなくて?
山下:いや、これマジで売ってるのよ。
夢顎:奇抜でかわいい。
山下:そしてこの額縁にレッドアイズを入れれば……!
山下:これが俺の「友だちに一目置かれる」3,000円ブックオフだ!
みく:レッドアイズの入れ墨が入った猫になった!
店長:確かにこの額縁みたら「おっ!」ってなるし、近づいたら「おおおおっ!」ってなる。
夢顎:2点だけでこのインパクトはすごい。ちなみに値段は!?
山下:ピッタリ3,000円!
夢顎:やるじゃん。
店長:レベル高っ!
みく:この組み合わせで丁度にできるのすご!
4人目。店長
みく:いやぁ、夢顎も山ラジもすごいなー。
店長:いや、本当。
みく:実は今回このお話があった時、「ピッタリ3,000円だと難しいかもしれないから、増減100円ぐらいまでならOK」ってことにしてたんだけど、夢顎、山ラジとピッタリ3,000円が続いてるから本当にすごいです。先に言っておきます。店長さんもありがとう。
店長:いやいやいや、俺3,000円じゃないよ、無理だよそんな。
山下:3,000円ピッタリじゃないのか……。
店長:チョット待って、そんなシビアな遊びなの?これ?
みく:店長さんからしたらドキドキしてただろうね。俺も別に増減あってもいいとは言ってたからさ。
店長:そうそう。なんで? なんでよ? なんでみんなうまいの? この3,000円ブックオフが!
夢顎:全然気にしないんで、店長さんの3,000円ピッタリじゃないブックオフを見せてください。
店長:悪意がある言い方だな。
店長:それじゃあまずは、ブックオフさんの良いところを説明させてもらってもいいですか? ブックオフさんていろいろと品ぞろえがあるんだけど、特に本がすごいですよね。漫画とかもそうだけど、ビジネス書とか学術書が、もとは何千円もするやつが200円くらいで買えたりするんですよ。
店長:だから、特定の何かを買いそろえたりすると、普通なら何万円もかかるような物がそれこそ3,000円とかでそろっちゃうと! だから、コンテンツまとめ買いとしてはめちゃめちゃ優れてるんですよ。
夢顎:気合十分ですね。
山下:すごいしっかりしてる。もしかしたら売れようとしてるのかもしれない。
店長:そこで今回は、友だちが来た時に「あ、こいつすごいな」と思われる本にしました。
みく:良いコンセプトじゃないですか。
店長:現物はこちらになります。
店長:ズドン。
みく:すごっ! 俺、ちょっとこの棚行ったことないわ。あまりにも賢い人の棚じゃない?
夢顎:でも『きかんしゃ1414』とかある……?
山下:『父親の品格』……?
店長:それでは1冊ずつ紹介しますね。どういうテーマで買ったか考えてみてください。
みく:気になるな。
店長:『将来の学力は10歳までの「読書量」に決まる!』。
山下:??? あれ、店長さんってお子さんいたっけ?
みく:いや、最近結婚したとは聞いたけど、まだお子さんはいなかったような……。
店長:次に『男の子の“やる気”を引き出す魔法のスイッチ』と『男の子の国語力の伸ばし方』と『男の子って、どうしたら勉強するの? 男の子の学力を伸ばすには、男の子に効果的な勉強法がある!』。
みく:お父さん過ぎるな。
夢顎:しっかり育ってほしいと思ってるお父さんじゃん。
店長:『父親の品格』。
みく:やっぱりだ!
山下:テーマは父でFAだろ。
店長:『父親(オトン)が子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない』。
夢顎:もう悩んでるじゃん。
みく:ものすごい勢いで人の子どもが成長してる気がする。
山下:確実に悩んできてる。この親父は。
夢顎:藁にもすがる思いで何かを解決しようとしてる?
店長:『きょうりゅうが学校にやってきた』『きかんしゃ1414』。
みく:ここで児童書?
夢顎:ていうか本のタイトルしか読み上げなくなったのも怖いな。
店長:『新定番中学入試にできる名作100選』。
山下:10000000%子育てに悩んでる親父じゃね―か!
店長:実は4月から大翔(はると)も小2になったんですよ。だんだんしっかりしてきたのに、僕がやらかしちゃって……、
みく:ん? 店長さん?
店長:3年前に嫁と離婚したからシングルファーザーとして育てていかないといけないんですが、今まで仕事しかしてこなかったから、育児のことはまるで考えたことがなくてですね……。
山下:いやいや、え?
夢顎:大翔って誰?
店長:中学生とかなっちゃうと男の子は自立しちゃうんで、どうやら僕は大翔といれる時間はそう長くないということが分かってきたんですよ。
山下:今何が起こってるんだ?
みく:目がマジなんだよ。目が。
店長:ちっちゃい頃は本の読みきかせとかもしてきたんだけど、やっぱり勉強はちゃんとできてほしい。苦労もかけてるしね。
店長:ちょっと気が早いんだけど、これからどういう本を読ませていったらいいかっていうところで、大翔が読むっていうよりも父親として僕が知っておきたいなって……。
山下:新婚なんじゃねーのか……?
夢顎:意気込みすごすぎるだろ。
店長:……と、こんな具合に。これを友だちが見たら、めちゃめちゃ頑張っているシングルファーザーだって思うでしょ?
みく:いや、思うけど!嘘か本当かマジでわからないからやめてくれ!!
山下:安心したー。マジで狂ったのかと思ったぞ。
夢顎:ペルソナがきちっと設定されてるから本のセレクトにもリアリティが出てて、マジで子どもの事をしっかり考えて、体系的に子育てしようとしてるできた父親なんだって思ってしまった。あービビった。騙されたー。
店長:ちなみに全部で2,995円でした。レジ袋をあと余計に1枚買えばピッタリだったんですけど、エコの観点で泣く泣く妥協しました。
3,000円ブックオフを遊んでみた感想
みく:ということで、3,000円ブックオフをみんなにしてもらったんだけど、どうだった?
夢顎:ブックオフで3,000円使うのがそもそも初めてだったけど、買っても買っても3,000円にたどり着かなかった。
店長:それ、わかります。思ってた何倍も買えたからすごく楽しかった。
山下:俺は、かなり満足してるかな。5,000円のレッドアイズが買えたし。
みく:でも山ラジは普段から結構行ってるんだよね。
山下:うん。でも3,000円もあったから、いつもと見る棚も違うし、いつもとは別の角度からブックオフを楽しめたなー。
店長:俺は学生のときよく行ってたけど、大人になっても読む本があったからもっと使っていきたいなーって思ったかな。子育て本もかなり豊富にあったし。みくのしんはどうだった?
みく:3,000円ブックオフのルールで「1店舗だけで3,000円使い切る」っていうのがあるんだけど、それが結構ミソで。思ってたものをそろえられないから帳尻合わせるみたいなのもかなり楽しかったよ。
最後に
――あー楽しかった。3,000円ブックオフ。結構いいもんですね。俺はブックオフって何も買わずにふらっと立ち寄って匂いを嗅いで帰るみたいなことも多くて、ゲームとかじゃなければ3,000円も使うことなんてないのでかなり新鮮でしたね。
今回は友だちとみんなでやりましたけど、SNS上の遊びとしてはもってこいというか。ハッシュタグを見てそれぞれの3,000円の使い方を見るだけで、その人の個性が見えるのはかなり楽しげなんじゃないでしょうか。あと、遠距離の友だちとのリモート飲み会とかの余興でやるのもいいかもしれません。なんせ、ブックオフは日本中にありますから!
だって夢顎の福山雅治とか自分じゃ絶対思いつかないし、店長さんの疑似子育てみたいなやつだって逆立ちしたって出やしない。山ラジのレッドアイズも俺が見つけたかったなーって。
ということで、みんなで拍手でハッピーエンドになりました!
ここまで来られたのは最後まで読んでいただいた皆様のおかげです。ありがとうございました!
TEXT:みくのしん
PHOTO:みくのしん&参加メンバーの皆さん
※取り扱い商品と販売価格は店舗によって異なります
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