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微笑む堀内康隆さん。

ブックオフグループホールディングス株式会社
代表取締役社長
 堀内康隆
好きな言葉は、母校である慶應義塾大学創立者・福沢諭吉の「独立自尊」。事を成すためにはまず自らを磨き尊ぶこと、そして多様性を認めることが欠かせないという信条を持つ。家庭では二児の父であり、パパ友会を運営するなど子煩悩な一面も。

経営理念
事業活動を通じての社会への貢献/全従業員の物心両面の幸福の追求

経営理念「社会への貢献」は、なぜ必要か?

会社は、存続させなければ意味がありません。では、どうしたら社会の中で長く生き残ることができるでしょうか? 答えは、経営理念「事業活動を通じての社会への貢献」の中にあります。一見すると抽象的にも思える内容ですが、かみ砕いて言ってしまえば、我々の取り組む事業を人々の笑顔や、うれしい・楽しいといった感情につなげていきたいということです。

私たちは人間として生まれた以上「社会」の中で生活していくことになります。だからこそ一企業として生き残っていくためには、事業を通じて「社会(人々)のプラスになる」ことが不可欠なんですね。会社は相手(社会)がいないと成り立ちません。必要としていただけるからこそ、永くあり続けられる。反対に社会貢献をしなければ存在する意義を失い、ブックオフグループを存続させることは難しくなってしまうでしょう。

「会社」を意味する英単語のCompanyには「仲間」という意味もあります。ブックオフが2020年に創業30年を迎えることができたのは、共に働く仲間があってこそ。一人では不可能なことも、仲間の力を借りれば成し遂げられますよね。だからこそ我々は、共に働く仲間を「人財」と呼び、会社の資産として大切にしています。これからも必要としてもらえる企業であり続けるために、仲間と一緒に、社会に貢献し続けていきます。

熱く語る堀内康隆さん。

「人財」は会社の資産! もう1つの理念とは

「全従業員の物心(ぶっしん)両面の幸福の追求」は、ブックオフグループが掲げるもう一つの経営理念です。全従業員とは、ブックオフグループで働く全ての社員とスタッフ(パート・アルバイト)のこと。そして「物」は一般的に金銭や物品、「心」は精神性を表しています。つまり想いを持つ人たちを、物質面でも精神面でも後押しする会社であり続けるという意味なんです。

起点になるのは、まず「心」。「自分には生きている価値がない」と言う方もいますが、それは違うと思います。一人ひとりに価値があり、何かしら意味があるから存在しているんです。まず、自分で自分に価値を見出すことが大切だと思っています。仕事においても、まずは自分でやりがいを見つけて行動を起こしてほしいですね。

店頭でスタッフが打ち合わせをする様子。

ベテランになるほど、こういう姿勢は求められます。新人の頃は、周りからの後押しを得てどんどんレベルアップできますが、ベテラン社員は、誰かに何かを与えられる機会は減っていく。自分で目標を見つけて誰かのため、社会のために行動し、真価を発揮していくことが求められます。心・想いを持ち、他者のために行動を起こせる人財であってほしいですね。そういう人にはおのずとチャンスが巡ってくると思いますし、会社としてもバックアップしていきたいと思っています。

経営理念を実現するために、今できること

笑顔とあいさつが、未来を拓くと思っています。会社は人の集り。人とのつながりがあるから事業も成せます。繰り返しますが、ブックオフグループは人財を大切にしてきました。チームで戦ってきた我々にとって「人との関わり方」は非常に重要な意味を持っています。

仲間と議論が白熱すると、口調がきつくなることもありますよね。きっと、誰しも経験があると思います。でも次に会ったとき、どう対応できるかが勝負! 先手必勝です。ニコッと笑って、元気よくあいさつしてみてください。我々の行動は、常に影響し合っていると思います。過去・現在・未来はつながっているわけですから、ぶっきらぼうに人と接し続ければ、ぶっきらぼうな未来しかやってこない。今の自分のあり方は仲間に、そしてお客様にも影響して、ひいては事業の存続をも左右します。

店頭で微笑むスタッフ。

会社の外にはお客様や取引先の企業のみなさまが、内には一緒に働く仲間たちがいます。どこでどんな仕事をしていても、人と人はつながっているんですよね。一時的なことではなく、我々はこれからも会社を続けていかなくてはなりません。もちろん人間ですから、心に波立つ日があってもいい。しかし、仲間と共闘していくために、お客様に良いサービスをご提供していくために、まず心掛けることから始めてみてほしと思っています。

コールセンターにて笑顔で働くスタッフたち。

我々は何をしていくのか。その答えは「事業活動を通じての社会への貢献」です。この経営理念を掲げることは、すなわち賛同してくれる人を「この指とまれ!」と募っている状態なんです。そして、指をつかんでくれた従業員に対して、我々は「全従業員の物心両面の幸福の追求」を示して「一緒に働こう」と応えていく。ブックオフグループの経営理念は、このように成り立っていると考えています。

※本記事は社内報BOOKOFF LIFE 2022年秋号(vol.159)の記事を編集したものです。

ブックオフグループホールディングス株式会社公式サイト
トップメッセージ

https://www.bookoffgroup.co.jp/corporate/message.html

TEXT:伊藤奈緒子
PHOTO:伊藤奈緒子、ほか
取材:米本敦美
協力:ブックオフをたちよみ!編集部

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