夢のような空間「ブックオフスーパーバザー」
ブックオフは全国各地にある。本を買ったり、CDを買ったり、DVDを買ったりなど、多くの人が利用しているのではないだろうか。今では絶版や廃盤になったものも並んでいたりするので、物色するだけでも楽しい。
私もブックオフが好きでよく利用しているが、特に好きなブックオフは「ブックオフスーパーバザー」だ。置いてあるのが本やCDだけではないのだ。ホビー用品などやトレカ、メンズ・レディース・キッズの服、スポーツ・アウトドア用品、ベビー用品、ブランド品、楽器など、なんでもあるのだ。
棚を見ているだけであっという間に時間が過ぎ去り、1日あっても楽しみ切れないほどの物量がある。そこで思いついた。夢のようなことを。「ここに泊まれたら楽しいだろうな」と。そもそも何でもあるし、好きなお店だし、そんな空間に泊まることができたら、どんなに素敵だろうと。
手ぶらで泊まる
そんなことを言っていたら、ブックオフさん全面協力の下でブックオフスーパーバザーに泊まれることになった。何でも言ってみるものである。
やって来たのは、閉店後のBOOKOFF SUPER BAZAAR 荒川沖店(茨城県稲敷郡)。お手本のような手ぶらで来た。まるで初期アバターのような、無課金ユーザーのような状態。それはなぜか。ブックオフスーパーバザーにはなんでもあるから、こんな状態からでもどうとでもなると思ったからだ。
BOOKOFF SUPER BAZAAR 荒川沖店は、
めちゃくちゃ広い!
まずは服を探す!
手ぶらの無課金状態でやって来たけれど、ブックオフスーパーバザーに来ればオシャレになることもできる。1着100円のシャツからブランド品までなんでも揃っている。だから無課金状態で来ても、ちょっとの課金でオシャレになれるのだ。
30分ほど探し回った。商品がありすぎて、これもいいよな、あれもいいよな、という優柔不断を遺憾無く発揮した。このアロハいいやん、って思って値段を見ると700円くらい。嬉しい悲鳴をあげてしまう。俺、格安でオシャレになるやんと。
計3,000円。
もうね、オシャレがすぎて熱が出そうだ。こんなにオシャレな私が生まれるなんて。ブックオフスーパーバザーはすごい。ちなみに上記の写真の私をオシャレではない、と思う人がいるかもしれない。ただ私的には100点満点のオシャレです。
だってこのサングラス、
こうもなるんだぜ! オシャレの極み!
最高の拠点を作る
1泊するので、拠点をBOOKOFF SUPER BAZAAR 荒川沖店内に作らなければならない。寝るわけだからテントや寝袋が必要だし、豪華にしたいので、ソファやテレビなどもなければならない。でも、大丈夫。
ブックオフスーパーバザーならそれらがあるから。
キャンプ道具を物色!
家電もありますな!
家具も豊富!
ベビー用品もいいね!
ギターもいいね、弾けないけど!
雛人形や五月人形も!
台車もあるのよ!
楽しい、マジで楽しい。見ても、見ても、次から次に「これもあるのかよ」、という発見がある。なんとこの店舗には55万点もの商品があるとのこと。他のブックオフスーパーバザーでも、大体30万~50万点の商品を取り揃えているそうだ。
今回はブックオフスーパーバザー荒川沖店の店長である草嶋さんにも手伝ってもらう。草嶋さんも言っていた。把握できないくらい商品があります、と。だって55万点。お店の広さも店舗ごとに異なるけれど、500坪~1600坪くらいはあるそうだ。とにかく広い。
このお店に限らず、ブックオフには基本的にそこに住む人たちが売りに来た商品が並べられているから、自ずと地域性が反映される。つまり地域ごとにラインナップの傾向が異なる。「街のことを知りたければ、その街のブックオフスーパーバザーに行け」と誰かが言っていた気がしないでもない。とにかくそのくらい、ブックオフスーパーバザーにはその街の人々の営みが反映されるのだ。楽しい。
近年はコロナ禍で出店を見送っていたものの、今後は年に2、3店舗のペースでブックオフスーパーバザーの出店が計画されているそうだ。楽しい。
完璧ではないだろうか。手ぶらで来たのに、このクオリティ。テントがあり、ハンモックがあり、ライトがあり、自転車があり、乳母車があり、棚があり、ラジカセもある。ソファがあり、ギターがあり、扇風機もある。全部ブックオフスーパーバザーにあったものだ。
暗くしたのは、なんか格好いい画にしたかったからだ。
棚の上には羽子板の豪華な置物もあるのだけれど、800円ですよ。安い。ブックオフスーパーバザーには何でもあるのだ。ないものを探す方が難しいかもしれない。工具とかも売っていた。ないのは動植物くらいだろうか。でもペット用品はある。
ゾンビがもし現れたら、ホームセンターに立て篭もると最強みたいな話があるけれど、ブックオフスーパーバザーもありだと思う。かなり快適に生き残れるはずだ。私はそうしようと今回決めた。もしゾンビが現れたら最寄りのブックオフスーパーバザーに集合な。
食事をする
ゾンビが現れて外からの補給がない場合、食事はどうするのか、という問題がある。当然、予測済み。BOOKOFF SUPER BAZAAR 荒川沖店なら大丈夫。食品ロス削減に力を入れているブックオフでは最近、「訳アリ食品」の販売にも力を入れているのだ。
お湯さえ沸かせれば食べることのできるカップ麺を選択した。茹でるやつもあったのだけれど、もっと長くブックオフスーパーバザーを物色したいという欲が勝ったのでカップ麺。お湯は沸かせます、クッカーを売っていたので。
食べ物は賞味期限が近いものが並んでいるので、商品の入れ替わりが早い。今回のタイミングでは水が売っていなかったので、炭酸水を利用した。欲しいものをその場で探して買っていく「ブックオフスーパーバザーキャンプ」は楽しい。ブックオフはそういうキャンプ場を開けばいいのに。
ちなみにカップ麺は作り方が違う。本当はお湯を捨ててからスープ的なものを絡ませるのだけれど、それを見落として、お湯を入れる前にスープ的なのを入れてしまっている。ただ食べたら美味しかったので、いいのだ。杏仁豆腐もノンアルコールハイボールも、全部美味しかった。
寝る前に物色、そして物色
食事が終わり後は寝るだけ。しかし、眠れそうにない。理由は簡単で、ブックオフスーパーバザーをもっと見たいのだ。私個人の感想だけれど、ブックオフスーパーバザーに裏切られたことがない。毎回めちゃくちゃ楽しいのだ。今回もそうだ。
本を物色したり、
トレカを、
物色したり、
ウエディングドレスを物色したり、
ゴルフクラブを見たり。
BOOKOFF SUPER BAZAAR 荒川沖店はゴルフ道具の品揃えが異常によい。店長の草嶋さん曰く、売場の規模としては日本最大級とのこと。問題は私が一切ゴルフをしないことだ。もしする人だったら最高に楽しいと思う。
何がその代わりなのかわからないけれど、ワンピースを買った。私は自宅ではワンピースを着ている。楽だから。このお店に純白のワンピースがあった。700円。最高ではないか。即買った。着心地もいいし、想像の10倍純白だ。
ほかにも、
読書をしたり、
ボードゲームをしたり。
最高やないか!(ボードゲームは草嶋さんに負けたけど)
最高に楽しい時間だ。何度も言うが、これは全部ブックオフスーパーバザーで揃えたものだ。手ぶらで来たのに、こんなにも不自由なく楽しい時間を作り出せている。ブックオフスーパーバザーはすごいという話だ。店舗によっては、昭和レトロなアイテムやヴィンテージ品も取り扱っており、この店舗のようにデュエルできるスペースがあったりもする。この世の天国がここなのだ。
それでは、
おやすみ!
朝も最高のブックオフスーパーバザー
午前3時くらいに眠りについた。もっと早く寝るタイミングがあったのだけれど、楽しくて眠れなかったのだ。とても快適な睡眠だった。1,600円の寝袋と300円の枕でこんなに眠れるんだと。
ヨガをやる気はなかったのだけれど、ブックオフスーパーバザーを物色していたら、ヨガマットが売られており、ヨガをやることに決めた。何かを始めようと思った時、あるいは何かを始めたいと思った時にもブックオフスーパーバザーなのだ。きっかけを見つけることができる。
開店前に片付けをしなければいけないので、草嶋さんと片付ける。楽しかった時間はあっという間だ。ここに住みたいとすら思った。いや、お店にお客さんがいる状態ではたぶん落ち着かないし、お互いにとってよくないから、やっぱり住みたくはないです。でも、閉店後にキャンプはしたいです。
ホビー用品、トレカ、メンズ・レディース・キッズの服、アウトドア用品、スポーツ、ベビー用品、ブランド品、家電、家具、楽器、生活雑貨など、なんでもあると心から実感した。手ぶらで来たのに満足すぎる1泊で、オシャレにもなった。さて、帰ろうではないか。
来た時の格好と比べて欲しい。べらぼうにオシャレだ。サーフボードだもの。ブックオフスーパーバザーを見ていたら、スノボやサーフィン用品もたくさんあって、オシャレってなんだろうと考えて、夏だからサーフボードを選んだ。これがオシャレなのだ。全人類が求めるオシャレ。お手本にしてください。
ブックオフスーパーバザーはいい!
私は過去2店舗のブックオフスーパーバザーに行ったことがあり、その1つは今でも家から散歩がてらによく行っている。それはなぜか、楽しいから。生活に必要なものはだいたい揃うのだ。それに、買うだけではない。必要なくなったものを捨てるのはもったいないから、その時はブックオフに売りに行けばいいのだ。
心から思う。ブックオフスーパーバザーはとてもいい。最高の1泊だった。
あ、残念ながら普通はブックオフスーパーバザーに泊まることはできないので、あしからず……。
※感染症予防対策を実施したうえで取材・撮影しており、撮影に使用した商品は当社基準に則り販売をしております(食器・衣類・クッカー等を除く)。また商品の在庫・価格は店舗によって異なります(2022年6月時点)。
TEXT:地主恵亮
PHOTO:地主恵亮
[まだまだあるぞ! 巨大なブックオフ]
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