2023年、ブックオフと専門学校ヒコ・みづのジュエリーカレッジが産学連携プロジェクトにおいて、当社のリユース品を使ったアクセサリーを制作・販売しました。今回使用したのは、ブックオフにお売りいただいたジュエリーの外し石(ルース)や、ファミコンカセットの端材。同校のジュエリークリエーターコースに在籍する3年生(当時)が、それぞれにテーマを設けてリデザインしたユニークなアイテムが並びました。
今回のコンセプトは「モノゴトノツナガリ」(人・想い・時間を受け継ぎ、バトンを渡していく)。制作されたアイテムの数々は、2023年11月からBOOKOFF SUPER BAZAAR 17号前橋リリカ店(群馬県)で、翌月からSEEKBASE(東京都)で販売されました。SEEKBASEへの出店時は、制作した学生たちが自ら店頭に! この日、店頭で接客していた同校3年生(当時)の樋口さん、宮下さんに話を聞きました。
「リユースの石を使ったのは初めてでした。提供していただいたたくさんの石の中から『どれを使おう』と選んでいくのが楽しかった。自身の作品を接客・販売できたことも、とても良い経験になりました」(宮下さん)
「自分が作りたいモノを追求するのではなく『どういうモノなら買っていただけるかな』と考えながら制作するのは新鮮でした! 大きさやカットなど1つ1つが違う石を見ているうちに、個性を生かしたデザインにしよう! と思いつきました」(樋口さん)
産学連携を実現させた担当者の想い
日向ユリナさん
ブックオフグループが経営するジュエリーショップ「aidect(アイデクト) 」で、接客・デザインを担当。「思い入れのあるジュエリーをリフォームしたい」というお客様のご要望に合わせて、フルオーダーでデザイン画を起こしてご提案しています。
アイデアがあふれて眠れない学生も! 制作背景を振り返って
外した石はどうしても余ってしまいがちなので、社内では「何かできないかな」と話していたんです。ヒコ・みづのジュエリーカレッジの卒業生がアイデクトに就職していたり、ジュエリーリフォームの連携授業をしたりするなど、同校との数年来のご縁がありました。私たちから「一緒にで何かできませんか?」と持ち掛けたのがきっかけで、このプロジェクトが実現しました。
ゲームソフトを使ったのは同校のアイデア。学生はファミコンに触ったこともなかったそうで、授業ではプレイするところから始めたそうです(笑)。彼らはこちらの想像を超えたデザインを次々と提案をしてくれました。「アイデアがあふれて眠れない!」と言う子もいたりして。学生が売場に立てたことも良かったと思います。お客様と会話して制作ストーリーや想いを伝えられるので、販売にも結び付けやすいんです。
一方で、技術や表現を磨いてきたアート志向の学生達にとって「商品」を作る・値段を付けることには不安があったと思います。それでも先生方に「学んできたことに自信を持って」と発破を掛けられつつ「作品の完成度を高めよう」と最後まで本当に頑張っていました。
ジュエリーから提案するサーキュラーエコノミー
この経験を通じて、学生に「ジュエリーでもサーキュラーエコノミーを実現できる」と伝えられていたらうれしいですね。私たちもフレッシュな感性や素直なリアクションを見て「初心忘れるべからず」と良い刺激をもらいました。今後もブックオフから素材や、販売する機会を提供していきたいですし、同校との産学連携をもっとブラッシュアップさせていきたいです!
ブックオフと一緒に事業・イベント開催などをご検討の企業・団体様はこちらからお問い合わせください。
TEXT:伊藤奈緒子
PHOTO:伊藤奈緒子
取材:米本敦美
協力:ブックオフをたちよみ!編集部
ブックオフ×○○○○! コラボ&シナジーで動くプロジェクトの数々